群馬県立太田東高等学校(群馬)
群馬県立太田東高等学校
目標は決勝進出
群馬県太田市にある太田東高校。部員数は1年生16人、2年生17人、3年生17人、マネージャーが7人、総勢57人のチームです。練習環境は他の部活とグラウンドを共有して使用しているため限られていますが、「ダイナミック」と呼ばれるウォーミングアップや、本気で朝礼を行うなどユニークな練習を取り入れ、工夫して練習に励んでいます。今年のチームは堅実な守備・多彩な攻撃・我武者羅なプレーが持ち味で、春の大会では群馬の強豪前橋商相手に互角の戦いを繰り広げました。
主将の渡邉 尚人選手にこれまでの大会で感じたことについて伺うと「秋の県大会4回戦伊勢崎清明戦では、全く自分たちのプレーができませんでした。そこから打倒伊勢崎清明を掲げ練習に励み、冬を越え、春の大会では、これまで後手に回ってしまっていた攻撃陣が前半で主導権を握ることができるようになりました。その結果、優位に試合を運ぶことができるようになりましたが、スクイズの失敗、終盤の粘りの弱さが課題として浮き彫りとなりました」と話してくれました。
また、このチームのキープレイヤーについて聞くと「制球力がウリで、右のエースの根本 拓海、安定感がある左のエース針谷 和輝、堅実な守備が持ち味の井草 賢悟と長打力に自信のある自分が中心となってチームを引っ張っています。また、夏の大会では、現在不調で苦しんでいる4番の魚住 和希のバッティングに期待しています」と語ってくれました。
渡邉主将は、決勝まで負けない夏にしたいと最後の夏に向けて走り出していました。
超幸せな夏にしたい
渡邉 尚人キャプテン(群馬県立太田東高等学校)
引き続き渡邉主将と、左のエース針谷 和輝選手を加えてお話を伺いたいと思います。
Q. お2人が高校野球が好きな理由はなんでしょう?
渡邉:弱くても勝てるように、何が起こるかわからないところ。
針谷:1球1球にドラマがあるところです。
Q.高校野球は上手いから勝てるわけではない。そこが多くの高校野球ファンの心を虜にしているのでしょう。では引退するまでに対戦したいと思う高校はありますか?
渡邉:春の大会でサヨナラ負けをした借りを返したいので前橋商です!
針谷:磐城高校です。
2人の投手を軸に決勝進出を目指す
■阿蔵 勝利監督に質問!
根本 拓海投手(群馬県立太田東高等学校)
Q. 今年のチームはどんなチームなのでしょうか?
昨年のチームが春季大会で準決勝まで勝ち進むことができたので、今年は、もう1つ先に進もうということで、「決勝進出」をチーム目標として、新チームは始動しました。しかし、秋季大会では4回戦で敗退。伊勢崎清明高校に1-11、5回コールド負け。ミスだらけで何もできず完敗という試合で、私も生徒も相当なショックを受けました。力のなさ、心の弱さを痛感し、春までにはなんとかしようと、その後の練習に意識を変えて取り組みました。
力をつけて臨んだはずの春季大会でしたが、3回戦で前橋商に敗退。でも、強豪校相手に、延長戦まで戦えるようになり、秋よりも成長したことは実感できました。
その後の練習試合でも、最後まで粘り強く戦えるようになりましたが、一つのミスから連鎖的にミスが重なることもあり、まだ心のコントロールができないこともあります。夏に向けて、体力を上げるとともに心のエネルギーを上げて、試合に臨みたいと思います。
チームの強みは、投手力です。右の根本と左の針谷。ともに試合を作れるようになりました。捕手間宮とのコンビも試合を重ねるごとに良くなっています。
Q. 最後に、夏に燃えるチームへ向けてメッセージをお願いします!
自分たちの弱い部分を受け入れて、ガムシャラに高校野球に取り組んでいると思います。大会で勝ち進めず、目標の「決勝進出」もはるか先の高い目標に感じることもありましたが、自分たちを信じて、また決勝にいけるとステキな勘違いをして、夏の大会に臨んでほしいと思います。1・2年生は、3年生の最後の大会にかける生き様をしっかりと見て、感じ、その志をつないでいってほしいと思います。
太田東高校野球部の皆様ありがとうございました!
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