Column

東海大菅生(東京)編「今後、多くの逸材輩出が期待できる東海大菅生のつながり!」

2016.05.24


左から 東海大菅生時代の勝俣 翔貴、高橋 優貴

 春夏5回の甲子園出場を誇る東海大菅生。近年では2015年春の選抜高校野球選手権大会に出場し、東京都の中でも常にベスト8に入ってくる実力校である。今回は、そんな東海大菅生のつながりについて紹介していきたい。

元プロの若林監督が選手との距離を縮める指導法で上昇のきっかけを掴む

 1983年に東京菅生高等学校として東京都あきる野市に創立した東海大菅生。硬式野球部を始めとする多くのクラブが全国大会や関東大会への出場を果たしている。

 現在東海大監督である横井 人輝氏が野球部を強化し、1996年の第78回全国高校野球選手権大会で甲子園に初出場。その後、2015年の第87回選抜高等学校野球大会までに春夏合わせて5回の甲子園出場を果たしている。
 

 また2014年2015年と夏の甲子園予選西東京大会において決勝進出を果たしている。2015年夏の第97回全国高等学校野球選手大会西東京大会では、1年夏から出場し投打二刀流で活躍し、春の選抜出場の立役者となった勝俣 翔貴関連記事を擁して、決勝戦に進出した。決勝では早稲田実業に8回に逆転を許し、甲子園出場はならなかったが、その実力を十分に発揮し、熱い試合を繰り広げ感動を与えてくれた。

 現在の東海大菅生を率いるのは2009年から監督に就任した若林 弘泰監督。中日ドラゴンズで6年間プレーしていた元プロ野球選手である。

 以前はプロの指導スタイルを参考にノック、メニューの組み立てをコーチに一任していた。しかし、うまく結果が出ないため指導法を一新した。若林監督はより選手とのコミュニケーションを図り、選手との距離を縮めていくようにした。その指導法により、よりチームが一体となり、結果を出し始めた。

 選手と監督との信頼関係、また次の世代のためにつなげる試合、練習をするというスタイルは、これからも結果を残し続けてくれることに期待できるだろう。これからの東海大菅生に注目だ。

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[page_break:近年の卒業生たちを紹介]

近年の卒業生たちを紹介

 東海大菅生のOBを見ていくと、好投手、好打者が多い。バランスの良いチームなだけに今年も好成績を残すことが期待される。

■2004年卒
金森 敬之(北海道日本ハム-愛媛マンダリンパイレーツ-千葉ロッテマリーンズ)

■2006年卒
福田 勇人(国際武道大-Honda)

■2010年卒
船木 大輝(東海大北海道-ジェイプロジェクト)
鈴木 昂平(東海大-三菱重工名古屋-オリックス・バファローズ)

■2011年卒
長谷川 拓真(国際武道大-JR東日本)
常道 翔太(東海大-三菱日立パワーシステムズ横浜)

■2013年卒
山田 宗央(東海大)

■2015年卒
小林 大(国際武道大)
高橋 優貴(八戸学院大)
富塚 樹也城西大

■2016年卒
勝俣 翔貴(国際武道大)
齋藤 駿汰明星大
澤田 翔人明星大
辻 佳昂(福井工大)
三輪 真也城西大
羽生 優太(法政大)
山口 淳久城西大
江藤 勇治立教大


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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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