長岡大手vs加茂暁星
鮮やか逆転 & 猛打爆発！ コールドで長岡大手準決勝へ
長岡悠久山球場第二試合には、近年力をつけてきている加茂暁星が、地元・長岡大手と対戦。試合は乱打戦の様相から思わぬ展開を見せた。
試合が動いたのは二回表。加茂暁星は、長岡大手先発の佐藤を攻め、二死一、二塁のチャンスを作ると、8番・佐野 雄里（2年）がレフトオーバーのツーベースを放ち2点を先制。その裏、長岡大手も1点を返すが、三回表にも6番・川端 快永（2年）のタイムリーで再び2点差に突き放す。
だが三回裏、加茂暁星先発・宮島 拓斗（2年）に長岡大手打線が襲いかかる。簡単に二死をとった後、4番・上村 直也（3年）から7番・浅野 柊平（2年）まで4連続長短打で一挙3点。試合をひっくり返す。
長岡大手打線の勢いは止まらない。四回に2点を追加し、迎えた五回、相手失策を絡めながら、四球と5本のヒットを集中し、一挙7得点。13対3のコールドで準決勝進出を決めた。
エキサイティングチーム 長岡大手
先制点、追加点を奪われても全く動じなかった。むしろ集中力は研ぎ澄まされていたのかもしれない。そんな見事な打線のつながりだった。
追加点を奪われ2点差で迎えた三回裏、先頭打者、2人目とともにピッチャーゴロに倒れた。相手は2年生ながら好投手の呼び声が高い加茂暁星・宮島。3者凡退で終われば、いいリズムに乗らせてしまうきっかけになってしまう。
そんな嫌なムードを払拭したのが、4番・上村の一振りだった。左中間にツーベースを放つと、続く山谷 侑平（2年）もタイムリースリーベース。6番・金安 健太（3年）がシングルヒットで続き、7番・浅野のタイムリーツーベースで逆転に成功した。この集中力は五回にも発揮。連投で疲れの見える宮島に対し、好球必打の姿勢で、一挙に試合を決めた。
2003年に柏崎、2008年に新潟県央工を率いた鈴木 春樹監督のもと、磨きをかけた見事な攻撃。準決勝で対戦する好投手・江村 伊吹（3年）擁する北越投手陣との対決は見ものだ。
（写真・文＝町井敬史）
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