Column

都立江戸川高等学校 「うちの野球部のマネージャーは選手同然の存在」

2016.05.16


 都立江戸川は1940年に東京府立第16中学校として開校。その後2度の校名変更を経て、10年後に現在の東京都立江戸川高等学校となりました。

昨春
は、都立高校では唯一ベスト8に進出。そして今春の都大会では、強力打線を武器にベスト16の成績を残し、2年連続で夏の東東京大会のシード枠を掴み取った都立の強豪校、都立江戸川。そんな野球部の目標は、「甲子園で勝ち続けること」。甲子園に出場するだけではなく、出場かつ上位を目指します。この学校の魅力は、試合に出場している選手とスタンドにいる選手が一体となっていること。得点時の応援シーンは一気に盛り上がります。今回は、日々の練習に励む球児を支えるマネージャーにスポットを当てました。選手と一体となって活動をしているマネージャーの方にお話を伺いました。

都立江戸川高校のマネージャーを紹介!

ボールを出す赤津 李里さん(都立江戸川高等学校)

都立江戸川は部員73名と都立校としては大所帯のチーム。そんな多い部員のサポートをしているのが3年生の草彅 めぐみさん、赤津 李里さん。そして、入部したての1年生の石井 茉菜美さん、山中 夏美さん。4名のマネージャーが野球部を支えています。

 昨年は、マネージャーが入部しなかったようですが、今年の4月に待望の新マネージャーが入部した都立江戸川!現在の3年生が引退する僅かな期間の中で全てを教えないといけないので大変、と言いながらも笑顔で話す3年生マネージャーの草彅さんと赤津さん。

「時間・道具の管理から、ボール渡し等、頼まれたことは基本的になんでもやります!」
と様々なことに取り組んでいて、選手にとって欠かせない存在の4人。

「声の大きさ、そして、挨拶」。これは、他の高校に負けない都立江戸川高校のマネージャーの強みです。野球部と言えば、元気で明るいイメージを持ちますが、選手だけでなく、マネージャーの方も同じくらい大きな声を出して活動に励んでいます。

 そんなマネージャーのみなさんは、選手の頑張っている姿が見れたときにやりがいを感じるそうです。また
「中途半端なことはしないように、選手と同じ気持ちで頑張る」ことを心掛け、日々練習に励む選手達とともに一丸となって活動しています。

給水の準備を進める石井 茉菜美さんと山中 夏美さん(都立江戸川高等学校)

 オススメのマネージャーグッズは?と聞いたところ、
「冬場に選手にもらった、暖かくなるゴム手袋です」との答えが。選手を気遣い、選手に気遣われ、素晴らしい関係を築いていることが伺えます。

 そんなマネージャーの方から、選手達にメッセージもいただきました!
「頑張ろうと思えるのは、みんなのおかげです!このチームでいられるのもあと少し!少しでもプラスになれるように頑張ります!いつもありがとう」

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[page_break:もっともっと声が聞きたいマネージャーの声!]

もっともっと声が聞きたいマネージャーの声!

 3年生の草彅 めぐみさんにお話をうかがいました。

「迷っていたときに、声をかけてくれた選手がいて、それで決めました!!」

と、マネージャーになったきっかけを教えてくれた草彅さん。生き生きと語る草彅さんのマネージャー生活の第一歩は、チームの選手から背中を押されたことがきっかけだったようですね。

選手にアイシングをする草彅 めぐみさん(都立江戸川高等学校)

 そんな草彅さんのマネージャーの理想像について伺うと、
「周りが見えて、安心して仕事を任せられるようなマネージャーになりたいです」とのこと。また、心に残った言葉は、「器の大きい人になれ」。これは指導者に言われた言葉のようで、この言葉をしっかりと胸に刻んで、日々のマネージャー活動を送っています

 嬉しかったことや辛かったことについて尋ねると、
「試合に勝った時はもちろんですが、故障中だった選手が復活したり、ヒットの1本だったり。他にも、些細なことでも嬉しいことがたくさんあります!」と語ってくれました。2年間のマネージャー生活で、数えきれないほど嬉しいことがあったようです。小さなことから大きなこと、様々な一瞬の出来事が嬉しいことになり、更に頑張ろうと思える源にもなっているようです。

 最後に、都立江戸川高校野球部の選手達に、自分達にとってマネージャーはどんな存在かを尋ねると、
「選手同然!」と答えてくれた73名のチームメイト。

 支え、支えられ、選手とマネージャーという関係の中で、良い意味で壁のない関係を築いていることが伺えました。大所帯の野球部を4名と決して多くはない人数で支える都立江戸川高校のマネージャーの皆さんはとても大きなパワーが感じられました。夏では77名が一体となり、春以上の飛躍を期待しています!

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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