県立西原高等学校(沖縄)
首里の北を方言で「ニシ」ということからその名がついた西原町。獅子舞やチナヒチなどの伝統芸能が行われる街でもあります。そんな街にある県立西原高等学校は1975年に開校しました。当校は、普通科の文理コース、特進コース、スポーツの面に特化し専門的な知識を身に付ける健康科学コースの3つのコースが設置されています。
比較的新しい高校ではあるものの、昨年はバレーボール部が男女共に県総体において優勝。女子バスケットボール部も全国大会の常連校としてその名を馳せています。このほかにも多くの部活が活発な活動とともに、成績を残している、スポーツ強豪校です。
野球部OBとしては、2014年、中日ドラゴンズにドラフト2位で入団した又吉 克樹選手がいます。現チームは、新人戦ではベスト8に進出、秋の大会ではベスト16に進出するなど、他の部活に負けず活躍が見られます。そんな西原ナインの冬に懸ける想い、そして、初の甲子園出場に向けた冬の取り組みについて、伺いました!
チーム基本情報を紹介!
■西原高校の平良 涼君(学年:2年/役職:主将)にお話を伺いました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が34人、2年生は33人の合計67人います。
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
サッカー部、マーチング部との共用で使用の為、平日に全面が使えるのは週1日のみです。また、部員が67名と多いため、投手陣・野手陣と分け、さらにそれを3つに分けるなど、工夫して練習しています。
[page_break:今年のチームについて]今年のチームについて
試合での様子(県立西原高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
元気、打撃力、投手力です!
Q. 打撃力と投手力がウリとは、チームみんなが活躍しているようですね!では、このオフシーズンの目標は何ですか?
「終盤集中」です。
Q. オフシーズンの練習でこれはキツイという練習はありますか?
・・・タイヤ持ち走ですね。
Q. タイヤ「持ち」走ですか、それはキツそうですね…。では、この冬が終わって迎える春夏はどんな目標を抱いていますか?
春は、シード権の獲得、そして、夏は甲子園の出場です!
秋の大会を振り返って
Q. 秋の大会はチームにとって、どんな大会でしたか?
悔いの残る大会でした。
Q. 悔いなくして成長はありませんから、今後の伸びに期待ですね。秋は県有数の強豪校と対戦する機会がありましたが、それによる収穫・発見はありましたか?
取りたいときに点が取れるのが強豪校の力だなと感じました。
Q. 強豪校の強みを是非、自分たちのものにしていってください!さて、チームの中で、秋に活躍した仲間を紹介してください。
秋季大会1回戦、チームの苦しい状況で先制打を放ってくれた平良 怜也です。
Q. 続いて、チームの中で春以降キーマンとなってくれるであろう選手を教えてください。
ケガをしている中、コーチャーで盛り上げてくれている前野 政太です。
彼の分もみんなで勝ちを取りにいきたですね。強豪校で学んだことを自分たちの力にして、多くの勝利を掴み取ってください!ありがとうございました!
ここからは、西原の平良 怜也君、金城 汰芽君、東恩納 立光にもお話を伺います!
平良 涼主将(県立西原高等学校)
Q. 高校野球が好きな理由は何ですか?
平良 怜也(以下「平良」):1プレーごとの観客の歓声がすごいところです!
金城 汰芽(以下「金城」):3年間の想いが一つのプレーで伝わるところです。
東恩納 立光(以下「東恩納」):高校野球ならではの全力プレー!そして、甲子園のグラウンドの迫力です。
Q. ではこの冬はどんな風に過ごしていきたいですか?
平良:2度と味わいたくないくらい、追い込む冬にしたいです。
金城:忘れられない冬にしたいです。
東恩納:自分の強みと弱みを知る冬にしたいです。
Q. 春に繋げるために、今の冬追い込んでいくことは大切ですね。では、野球をする上でモットーにしている好きな言葉を教えてください!
平良:「天真爛漫」です!
金城:「しかんだら負け」!(沖縄方言で「びびったら負け」)
東恩納:「挑戦」です
Q. 最後に『自分はここまで成長するぞ!』と、いう熱い宣言と夏までの目標をお願いします。
平良:チャンスで絶対に打つ選手になるぞ!
金城:夏までに特徴のある1番打者になります!
東恩納:絶対に他の選手に気持ちと走塁では負けないようにします。また、チーム全員で春・夏、しっかりと点をとれるようにします!
平良君、金城君、東恩納君の3選手!ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み
■町田 宗毅監督に質問!
Q. 今年のチームは、これまで振り返ってどうみますか?
1「全力」、2「学校生活」、3「気持ち」の3つのチームクレドを柱に、「臥薪嘗胆」「メリハリ」をテーマにチームを作ってきました。生徒達は昼休みも自主的にグラウンドに出てきて、練習するなど野球が大好きで、野球に対する意識が高いですね。
Q. 野球が大好きな気持ちこそ、強くなる力ですからね。素晴らしです。そんな選手たちとこの冬の時期はどんなテーマをもって練習していますか?
新人大会では、べスト8、秋季大会では、べスト16と悔しい思いをしました。チームテーマである「臥薪嘗胆」を胸にスタッフ、生徒と共に一致団結して、西原高校初の甲子園出場を目指します。冬でのテーマは「終盤意識」「集中」です。
Q. では、最後に、厳しいトレーニングに取り組んでいる選手達へ一言お願いします!
何事も恐れず、ひるまず挑戦して下さい。「しかんだら負け」です!厳しい冬トレをしっかりこなす選手1人1人を信頼しています。
町田監督、ありがとうございました!「臥薪嘗胆」というテーマのもと、選手1人1人が辛い今の冬を乗り越え、野球を楽しむ球児が一丸となり、初の甲子園を目指す西原高校でした!