都立国際高等学校(東京)
東京都目黒区にある都立国際高等学校。その名の通り国際学科のみが設置されており、都立高校ですが、入試問題の英語は自校で作成。非常に高度な英語力が求められます。また、今年度から国際バカロレアコースが設けられており、平成28年度からIBコース、ディプロマプログラムが開始されます。カリキュラムを履修し試験で一定の成績を修めれば国際的な大学入学資格(国際バカロレア)が得られるとのことです。そのため、在京外国人や帰国子女が多く在籍しており、非常に国際色が豊かです。
先輩には、タレントのホラン千秋さん、ヒップホップでお馴染みのKREVAさんなどがいます。
校庭がこの3月まで半年間使えなかったため、野球部は新聞紙のボールでバッティング練習をするなど、創意工夫を重ねた結果、打撃に積極性が出たといいます。たくましい都立国際野球部を、部長の田中 渓太君に紹介していただきましょう!
チーム基本情報を紹介!
■ 都立国際の田中 渓太君(学年:3年/役職:部長)にお話をうかがいました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が3人、2年生が4人、3年生が7人の合計14人です!
Q. 平日の練習時間は何時から何時までですか?
16時から18時までです!
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
校庭にプレハブが建ったため、外野ノックが普通に出来ないんです。それと、週4の練習のうち、1日は学校の廊下で練習しています。
廊下ですか!都内の学校らしい工夫ポイントですね。
今年のチームについて
田中 渓太部長(都立国際高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
「チームメイトの多様なバックグラウンド」「積極的な打撃」「少ない人数ゆえの仲の良さ」です!
Q. ここで立石監督にお伺いします!「チームメイトの多様なバックグラウンド」というのが気になりますね!
我が学校は国際学科などを中心に生徒を募集しているため、必然的に元々中学時代まで海外に住んでいた生徒や、海外で野球をやっており日本に戻りまた野球をやろうという生徒が多く集まっています。なので野球部員に関して言えば、個性的な子が多く自立心が備わっているため、指導していても楽しいですね!
Q. そうなんですね!いろいろな選手がいて刺激がありそうです!では、再び田中君に質問です。夏へ向けてどんなことを課題において取り組んでいますか?
守備の安定を課題にしています。打撃が積極的になったところは成長したと感じました!
Q. 春季大会でも打撃が良かったのでしょうか?
そうですね。打撃は良かったのですが、やはり守備の安定は足りませんでした。
鳥居 楽生選手(都立国際高等学校)
Q. 守備の練習が出来なかった分を、これから取り返しに行きましょう!夏を迎えるにあたって、どんな気持ちで練習していますか?
野球を楽しむ、という事を一番に、1秒1秒を大切に、内容の濃い練習をしていきます!
Q. では、このチームのキーマンを教えてください!
鳥居 楽生です!打撃も守備もバランス良くできるし、いつも笑顔でチームを明るくしてくれます!
個性的な面々を、笑顔で引っ張ってくれるのですね!ありがとうございました!
ここからは、主将の廣井 大智君、副主将の溝垣 智也君にお話を伺います!
廣井 大智主将(都立国際高等学校)
Q. 高校野球のどんなところが好きですか?
廣井 大智(以下「廣井」):The 青春!というところですね!
溝垣 智也(以下「溝垣」):誰か1人がずば抜けて上手くても試合に勝てないところです。団体競技である以上、チームワークがなければ勝てないところが大好きです!
Q. チームみんなで勝利を目指す。うん、青春ですね!一番好きな練習は何ですか?
廣井:ノックです!
溝垣:外野ノックです。グラウンドがあまり大きくないので十分な距離はとれませんが、練習をしていくうちに課題が見つかって改善していけるので、上達していくのが体で感じられて好きです!
Q. では、キツいと感じる練習は何ですか?
廣井:体力トレーニングですね。
溝垣:そうですね。ランメニューを中心とした基礎練習です。勝つためには必要な練習なんですけれど、くじけそうになることは多々あります。
Q. くじけそうになっても、乗り越えているんですね!さて、引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はどこですか?
廣井:都立中野工業高校です。昨年の夏の予選で悔しい思いをしたので、このままではいられません。
溝垣:都立神代高校です。地元で中学時代に一緒に野球をした仲間も多く進学したので、今度は対戦相手として戦いたいです!
溝垣 智也副主将(都立国際高等学校)
Q. 一番好きな応援歌は何ですか?
廣井:「夏祭り」です!
溝垣:「ルパン三世のテーマ」です。男らしい歌詞がとてもカッコいいと思います!
Q. それでは最後に、野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください!
廣井:「無難を選ぶな。リスクを冒せ」
溝垣:「現状維持では、後退するばかりである」です。常に高みを目指すものであり続けたいです!
これは意識が高い!ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み
■立石 健悟監督に質問!
Q. 新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げてきたのでしょうか?校庭が使えなかったと伺いましたが…
そうなんです。全国公立校初のIBコース導入に伴うプレハブ建築工事の為、3月まで校庭がほぼ全面使えなくなってしまいました。今でも外野はいびつな形という状況です。校庭が使えない期間は、ひたすら体力づくりと新聞紙で作ったボールでのティーやシャトル打ちといったバッティング練習に専念し、それで打ち負けないチームになりました。
Q. 打撃は積極性が出たと選手も言っていましたね。あとは守備を磨きたいと。
ええ、今の課題は半年間で下がった守備力を取り戻すことです。打撃力を維持しつつ、打ち勝つ野球を目指します!
強みを生かした試合展開、是非見てみたいです!ありがとうございました!