府立工業高等学校(京都)
京都府福知山市にある京都府立工業高等学校は、京都府立としては唯一の工業に関する学科のみの学校です。「おもしろ まじめ」な工業高校を目指しており、生徒たちは真面目に、そしてワクワクしながら日々勉強のみならず、様々な活動に取り組んでいます。
企業からの依頼を受け水力発電機を開発するなど、優れた技術力を大いに発揮。また、工業高校ならではの大会・若年者ものづくり競技大会では入賞を果たすなど、その腕にさらに磨きをかけています。
部活動では特に吹奏楽部が活発で、「Mambou Jazz Band」というジャズバンドを組み、京都府内はもとより他県でも活躍。各地でイベントに華を添え、盛り上げています。
また、野球部のOBには、1982年にドラフト外から近鉄バファローズに入団した岸 佳之さんがいます。
最近では2012年、4年ぶりに夏の大会ベスト8進出を果たしました。2013年はベスト16。その後の年は、春・秋ともブロック大会である1次戦は勝ち抜くものの、府大会となる2次戦でなかなか勝ち上がれない状況が続いています。
先輩たちの残した戦歴を乗り越えるため、勝ちにこだわる強い姿勢でこの夏に挑む府立工業野球部を主将の新谷 壮麻君に紹介していただきましょう!
チーム基本情報を紹介!
■ 府立工業の新谷 壮麻君(学年:3年/役職:主将)にお話をうかがいました!
Q. 部員は何人いますか?
1年生が15人、2年生が14人、3年生が12人の計41人です!
Q. 平日の練習時間は何時から何時までですか?
16時から19時30分までです。
Q. 練習のグラウンド環境を教えてください。
サッカー部と共用ですが、比較的自由にグラウンドを使わせていただき、練習ができています!
今年のチームについて
荒木 透真選手(府立工業高等学校)
Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)を3つ教えてください。
「全員が繋いで攻撃ができるところ」「隙を狙う守備、走塁」「みんな野球が好きなところ」がうちのチームのウリです!
Q. 何よりも好きが一番ですね!現在、夏へ向けてどのようなことを課題において取り組んでいますか?また、新チーム発足以来、チームとして成長したと感じるところを教えてください。
課題としているところは、ミスを減らすことです。そのために普段の練習はもちろん、学校生活やそれ以外のところでも、きちんとした行動を心がけています。周りの小さな変化やだめなところに気づき、改善しようと努力することによって、それを野球に生かし細かいミスを無くす。当たり前のことを当たり前にしようと意識をして毎日取り組んでいます!
Q. 行動への心がけだけでなく、改善への取り組みも見習いたいです!では、春季大会を振り返って収穫などはありましたか?
1次戦は、自分たちの野球ができましたが、決めたい場面で決められない部分が目立ちました。2次戦は、チームとしてとても高い士気で臨めたのですが、大量失点をした点は秋と変わらなかったです。
Q. ここぞの集中力がポイントになってきそうですね。さて、冬練習で、もうやりたくないと思えるくらいやり込んだ練習はありますか?
クウォーターシャトルランです!
主に体育館でおこなうメニューなのですが7mの距離をシャトルランで10往復走り続けます。府立工業でお行う伝統の練習メニューです。このメニューによって、走塁面での帰塁やスタートなどの切り返しが良くなります!
Q. 成果を実感できていますね!全国の高校で対戦してみたい高校はありますか?
敦賀気比ですね!京都のボーイズリーグ出身が多いので対戦してみたいです!!
Q. 強豪校が多い京都府ですが、府立工業が勝利していくためには、何が必要ですか?
エースと4番です!夏までに時間は短いですが、特にここを務める人が力を発揮することが重要だと考えています。
Q. チームの中心ですからね!夏を迎えるにあたって、どんな気持ちで練習をしていますか?
もう秋、春のような悔しい思いはしたくないので、より真剣に後悔をしない練習を一日一日積み重ねています!
Q. ではこの夏、チームを勝利に導くキーマンを教えてください。
Q. 3人は、どんな選手ですか?
それぞれタイプの異なった投手です。3人とも苦しい時期もありましたが、一生懸命練習をして力をつけてきました。彼らがどこまで投げられるかが、夏の戦いのポイントです!僕も捕手として頑張って行きたいと思います!!
ありがとうございます!捕手として投手陣を支え、チームを引っ張ってください!
続いて金子 寅泰君と安部 汰斗君の副主将の2人にお話を伺います!
安部 汰斗副主将(府立工業高等学校)
Q. 高校野球のどんなところが好きですか?
金子寅泰(以下「金子」):勝てば甲子園に出られるというところです!
安部汰斗(以下「安部」):みんな野球が好きなところです!
Q. 甲子園までのハードルは高いですが、目指すものがあると気持ちの入り方が違いますよね!一番好きな練習は何ですか?
金子:レギュラーバッティングが好きです!
安部:シートノックが一番好きです!
Q. キツいと感じる練習は何ですか?
金子:クウォーターシャトルランは、キツいです。
安部:僕は、終わらないボール回しです。
Q. エンドレス…それはキツい(笑)。では、引退までにこの高校と対戦してみたいという高校はありますか?
金子:少年野球時代のチームメイトがいるので、塔南高校と対戦したいです!
安部:京都外大西にリベンジしたいです!
Q. 一番好きな応援歌は何ですか?
金子:「あまちゃん」です!
安部:「TRAIN-TRAIN」です!
Q. それでは最後に、お2人が野球をする上でモットーにしている、好きな言葉を教えてください!
金子:「先憂後楽」です!
安部:「努力に勝る天才なし」です!
ありがとうございました!
指導者が語る!このチームの強み
■寺野 一久監督に質問!
Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どのようにチームを作り上げてきたのでしょうか?。このチームの強みとともに教えてください。
昨年度のチームは、夏の大会1回戦でコールド負けという結果で終わってしまい、今年のチームは、その悔しさを味わいたくないという強い思いで「勝ちにこだわる」ということを目標にチーム作りを行ってきました。勝ちにこだわるため、「打ち勝つこと」「全力疾走」「気持ちのコントロール」をテーマにし、練習や試合に取り組んでいます。夏に向けては、今までやってきたことを最後まで継続し、ピッチャーゴロでも1塁がセーフになれるような諦めない、勝ちにこだわったチームを目指します!
Q. 「勝ちにこだわる」のは辛い部分もありますが、やはり達成した時の喜びは代えがたいですものね!では、このチームの強みを教えてください。
このチームの強みでもあり弱みでもある部分は、チーム全員の仲が良いところだと思います。それが結束力となる時もあれば、甘さに繋がる時もあります。ただ、最後の夏に向けては、仲の良さを武器にして、全員の気持ちを一つにして戦ってくれることを期待しています!
最強の武器を手に、夏に挑んでください!お話をお聞かせいただき、ありがとうございました!