日南学園vs延岡商
延長13回、大会初のタイブレークへ
森山(日南学園)
↓両チームの戦績↓
■日南学園
(一回戦)4-0延岡工 [ 試合レポート ]
(二回戦)4-0都城東 [ 試合レポート ]
(三回戦)3-2日向
(準々決勝)2-0宮崎学園
■延岡商
(二回戦)7-2宮崎海洋・都城高専
(三回戦:延長10回)1-0鵬翔 [ 試合レポート ]
(準々決勝)6-4宮崎南 [ 試合レポート ]
第1シード延岡学園の最激戦パートから勝ち上がったのは日南学園。
対するは、秋季大会(第135回九州地区高等学校野球大会宮崎県予選)8強(試合レポート)、今大会4強入りを果たした延岡商。
投手を中心に、堅守が持ち味のチーム同士がぶつかった1戦は、試合がどう動くか?注目が集まった。
日南学園は左腕森山。延岡商業右腕佐藤 賢吾。両エースが、立ち上がりから上々のピッチングをみせる。
延岡商は、4回表一死満塁のチャンスをつくるも、後続が「6・2・3」に打ち取られる。
一方、日南学園は4回に一死二三塁、6回に一死二塁、7回に一死二三塁のチャンスをつくるも、いずれも後続が打ち取られる。
逆をいうと、両チームともに、相手投手からチャンスで1本が打てなかった。
結局、9回で決着がつかず。0-0のまま延長へ。
しかし、10回は日南学園が二死一二塁のピンチをしのぎ、11回は延岡商が一死満塁のピンチを「1・2・3」の併殺にしとめる。延長に入っても、両チームのエースと堅い守りが得点を許さない。
佐藤賢(延岡商)
そして、延長12回でも決着がつかず延長13回。大会初のタイブレーク(無死一、二塁として先頭打者は選べる。先頭打者の前打者が一塁走者。一塁走者の前打者が二塁走者になる)。
タイブレークで、両チームがどのような攻防をみせるか?
13回表、延岡商は先頭打者を9番佐藤賢に。
無死一、二塁で佐藤賢が犠打を試みるも、日南学園一塁手高村が猛ダッシュをかけ、バント処理し三塁へ好送球。ホースアウトを取った。
続く1番笠江は、一死一、二塁から中前安打を放ち、二走山本がホームを狙うも本塁死。二死一、二塁からも1本が出ず、延岡商は無得点に終わった。
すると、日南学園は13回裏。
同じく、先頭打者に9番打者を選択し、犠打で送る。ここで、バント処理をした敵捕手が三塁へ送球。しかし、間に合わずフィルダースチョイス。延岡商はピンチを広げてしまった。
無死満塁となり、打席には1番山本。
カウントは、3ボール2ストライクまでなった。
延岡商佐藤賢が投じた145球目は、ボール!
押し出しで、日南学園が決勝進出を決めた。
(写真・文=三角 竜之)