東海大菅生vs成蹊
勝俣だけではない!羽生優太の好投で、東海大菅生がベスト16進出!
好投を見せた羽生優太(東海大菅生)
東海大菅生は勝俣 翔貴(2年)という選手が投打で注目を浴びている。投げては最速142キロを誇る威力がある速球で押す速球派投手で、そして打っては国学院久我山戦(試合レポート)で豪快な本塁打を打ったように長打力が魅力で、早くも2015年度のドラフト候補に挙がる存在である。
今日は勝俣が先発かと思われたが、先発は羽生 優太(2年・176センチ75キロ・右投げ右打ち)だった。
羽生はコントロール重視の投手で、両サイドへの制球が安定しているのが強みだ。コンパクトなテイクバックから投じる速球は常時130キロ前後を計測。フォームのリズムは軽い。だが速球は手元で予想以上に伸びる。
東海大菅生の若林弘泰監督も、
「彼は投げているフォームを見るとあまり速いボールを投げさなさそうに見えます。でもそこから手元で伸びるストレートを投げられること。それは球質が良いということですが、球質ではエースの勝俣よりも良いかもしれません」と評価する。これは羽生も意識していることだった。
「中学時代から意識していることですが、それが出来るようになったのは高校生になってから。下半身、体幹などを鍛えてきてたからこそ、今のようなボールを投げることができていると思います」羽生は成蹊打線を完ぺきに抑え、無安打無得点の投球を続ける。
打線は1回裏から羽生を援護。一死一塁から3番勝俣が一塁手のグラブをはじく強烈なライナーを打ち返し、一死一、二塁のチャンスを作る。さらに、打線は4番江藤 勇治(2年)の左前安打で一死満塁のチャンスを作ると、5番伊藤 壮汰(1年)の左前適時打で2点を先制。なおも一死一、二塁から、6番小磯 和貴(2年)の場面で、ダブルスチールを仕掛け、一死二、三塁とすると、小磯の内野ゴロで1点を追加し、二塁走者は三塁へ進塁。なおも二死三塁から7番杉本 連(1年)が左中間を破る二塁打を放つ。4対0。
さらに2回裏には一死一塁から一塁走者の小川 貴広(2年)が盗塁を仕掛け、送球ミスと相手野手のもたつきを見て生還し、5対0とすると4回裏には一死三塁から1番澤田 翔人(2年)の適時二塁打で6対0とリードを広げる。
羽生は7回まで無安打の投球を続けていたが、8回表に初安打を許し、ノーヒットノーランはならなかったものの、後続を締めた。
8回裏、一死三塁から6番で途中出場の馬場 大輔(2年)の適時打でコールド勝ちを決めた。
3打数1安打の勝俣翔貴(東海大菅生)