Column

沖縄尚学高等学校(沖縄)

2014.03.13

[pc]

[/pc]

明治神宮大会Vの沖縄尚学(沖縄) 選抜も「挑戦者」の気持ちで

 沖縄尚学ナインは2013年、沖縄県勢初の”秋の”九州大会連覇を達成しただけではなく、新垣 渚(ソフトバンク)らを擁した沖縄水産の準優勝1997年 第28回明治神宮大会が最高位だった明治神宮大会の優勝旗を沖縄県に初めてもたらした(2013年11月21日)。これにより沖縄県勢は九州大会、選抜大会、選手権大会、国体と合わせて全ての全国区の大会で頂点に立つことが出来た。

沖縄尚学・赤嶺 謙主将

 主将の赤嶺 謙選手(新3年)やエース山城 大智投手(新3年)など、全国高校野球選手権大会に同行しているメンバーが多くいながら、残ったメンバーで新人中央大会3位に進出。圧倒的な選手層の厚さで、秋季県大会も準決勝までの4試合で、失点ゼロ。

 決勝の美里工戦(2013年10月09日)も規定の9イニングを無失点に抑えていたのだから、32イニング連続無失点であった。延長10回に3点を奪われて敗れたが、その悔しさを取り返そうと九州大会では打線が爆発。4試合で20得点を重ねると、明治神宮大会ではその強打にさらに拍車が掛かり33得点を数えた。

 ここ2年間の公式戦(春夏秋)は通算40勝8敗、勝率.833。明治神宮大会と2度の九州制覇に加えて、県大会では5季連続(13年春は選抜出場)、決勝へチームを進出させている比嘉 公也監督。
「 昨年の甲子園を経験している子を中心に”振れる”子が多い。またチームでは、唯一何処でも守れる久保 柊人の存在が大きい。彼がセカンドでもライトでもピッチャーでも行けるので、ベンチのコマが減らない。大智はこの冬でストレートはより速くなりました。あとは変化球とのバランスが合えば大丈夫でしょう」とチームについて語る。

 一方、赤嶺 謙主将は「周りは全国王者と見るでしょうが、僕らは挑戦者のつもり。目指すは優勝ですがまずは初戦です」と来る大舞台へ気を引き締める。

沖縄尚学・山城 大智投手

 秋の防御率1.13と孤軍奮闘した大黒柱、山城 大智投手だが、九州大会決勝での美里工戦(2013年10月31日)や、明治神宮大会決勝での日本文理戦(2013年11月21日)のように序盤で崩されてしまう面もあった。比嘉監督も懸念しているようだったが、そこは山城投手への期待の大きさがあるからこそ。
 沖縄尚学の理念でもある”気負わない”姿勢で山城投手がマウンドへ上がれば、相手はそう簡単に打ち崩せない。打線はこの冬で右打ちを徹底してきたというだけあって、ミート力と破壊力がさらに増した感がある。
 2001年に明治神宮、2002年に選抜大会を制した報徳学園以来の秋・春2冠の可能性を十分に秘めたナインと言えるだろう。

◆次のページでは、フォトギャラリー特別Ver.を公開中!

 (文・写真 當山 雅通

[pc]

センバツ2014特設サイト更新中!

第86回選抜高校野球大会 特設ページ

[/pc]

[page_break:フォトギャラリーを見る]
[gallery2]

[mobile]フォトギャラリーはパソコンからご覧ください。[/mobile]

[pc]

センバツ2014特設サイト更新中!

第86回選抜高校野球大会 特設ページ

[/pc]

沖縄尚学高等学校に関する記事をチェック!

「今までの意識と行動を変えるノート」 沖縄尚学高校(2012年11月16日)

野球部訪問 沖縄尚学高等学校(沖縄)(2012年08月29日)

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

U-18代表候補・西尾海純(長崎日大)、甲子園で活躍する幼馴染にむき出しのライバル心「髙尾響には負けたくない」

2024.05.16

【秋田】秋田修英と秋田工が8強入り、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?