Column

県立渋川高等学校(群馬) 

2013.06.20

僕らの熱い夏

■選手に質問!
池田 浩輝 (学年:3年/役職:処務)外野手

Q. 部員数は何人いますか?

 64人。

Q. そのうち3年生部員は何人ですか?

 22人です。

Q. 平日の練習時間は何時から何時までですか?

 16:10~18:00(その後、各自自主練習)

Q. この夏のチームの目標は?

 日本一の野球を目指す。

Q. この夏のキーマンになるかもしれない仲間。もしくは春の大会、またはここ最近の練習試合で、結果を残している(調子の良い)仲間を紹介してください!

高井 虹之新生方 和樹小林 聖弥武藤 祥平

Q. 紹介していただいた彼はどのような活躍を試合でみせたのでしょうか?

高井:渋高野球部で2年間エースとして投げている。自身を持って投げられていて、最近は殆ど失点しない。
小林:リードオフマン。ヒットを打たない試合はない。守備もうまい。
武藤:4番キャッチャー。渋高野球部の要。
生方:本塁打王。渋高野球部で1番のホームラン数を誇る長距離砲。

Q. 続いて、いつも元気な仲間を紹介してください。

綿貫 翔太

Q. 彼らは普段、練習や試合でどう盛り上げてくれますか?

チームで一番の高い声の持ち主。その通る声で、部員を鼓舞。

Q. 今年のチームのウリ(セールスポイント)は何ですか?

打撃、守備隊形、ゲッツー、考える野球(やらされるのではなく自分達でやる)。

Q. 3年生にとっては最後となる夏の大会。どんな夏にしたいかなど、思っていることを自由に教えてください。

 自分達が目指してきた「日本一の野球」を色々な人に見てもらう最後のチャンスであると思っています。自分達の集大成がどれだけ通用するのか試したい。絶対に「日本一の野球」をする!

このページのトップへ

[page_break:指導者が語る!このチームの強み]

■小泉雄一監督に質問

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなチームを作り上げてきましたでしょうか。夏に向けてどんなチームを目指してきたでしょうか。このチームの強みを教えてください。

 昨年の上級生が10人と少なかったため、既に中心選手として活躍している生徒が多くいたので、スタート時点がスムーズだった。また、本校での指導が3年目ということもあり、選手側に私の支持する内容を受け入れ易い状況となっていた。しかし、校庭の狭さは群馬県内一のため、平日の放課後に出来る事が制約されており工夫が必要となった。

 そこで考えたのは、重点を置く3つだけに絞ったことである。それも、その3つについては、県内一ではなく、「日本一」を目指すことにした。その3つは
1.打撃の基礎づくりをマイバットによるとペッパー(トスバッティング)でマスターすること
2.ダブルプレー時のセカンドベースさばきの理論と実践。
3.失点を最小限にするための守備隊形の理解と実践である。

 また、これらの3つについては、部員全員が理解と実践出来た時を日本一と判断するとした。

 冬の過ごし方も3回目となり、いわゆる冬季トレーニングは一切行わず、上記の1と2の反復に明け暮れた。1年生の中には、「冬季トレーニングをしなくて大丈夫ですか?」とか、「同じ練習ばかりで飽きてきた」などと日誌に書き込む者もいたが、最後は私を信じて実践してくれた。

 成果は春に現れた。秋に練習試合で戦った相手の監督さんが春も練習試合をした時、本校の変貌ぶりに驚かれていた。また、春季大会での2勝は、選手に大きな自信を与えてくれた。大会後の練習試合は「日本一」を目指す自分達の野球に自信を感じ、選手ムズからが考えて、会話を交わし、戦術を考えて反省する姿勢が顕著になってきた。新チーム発足時からの練習試合の勝率も7割を声、失点も少なくチームが成熟期に入ってきた感がある。

 このチームの強みは「自信」の一言。今、自分達がやっている野球を彼達は「渋高野球」と称して、信じきって実践している。甲子園出場を夢見ているのでなく、「渋高野球」で日本一の野球を目指している「今」を楽しんでいる彼らは強く、頼もしい。

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.02

【茨城】常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英が4強入り<春季県大会>

2024.05.01

【神奈川】関東大会の切符を得る2校は?向上は10年ぶり、武相は40年ぶりの出場狙う!横浜は6年ぶり、東海大相模は3年ぶりと意外にも遠ざかっていた春決勝へ!

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.05.02

【長野】松商学園、長野日大、東海大諏訪などが県大会出場へ<春季県大会支部予選>

2024.05.01

春季大会で頭角を現した全国スーパー1年生一覧! 慶應をねじ伏せた横浜の本格派右腕、花巻東の4番、明徳義塾の正捕手ら入学1ヶ月の超逸材たち!

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【長野】上田西、東海大諏訪、東京都市大塩尻が初戦突破<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?