日本最速ランナーを育てた 高野進コーチによる走り方講座
今回は陸上界のスペシャリスト・高野進コーチからお話を伺いました。高野コーチは陸上400mでオリンピックに三度出場した日本を代表するランナーです。現在は東海大学で教授を務め、末續慎吾選手など日本を代表するランナーを育成しています。
そんな高野コーチから「短距離走の基本動作を野球に応用する」をテーマに走り方の基本からドリル、そして一流選手の考え方について解説して頂きました。
ごあいさつ/走り方の基本
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■身体の中心部を意識しよう
足で走るというイメージを持ちがちだが大転子、膝、大腰筋、腸腰筋といった
身体の中心部を意識して走るようにしよう。
そのときに肘から先、膝から先が力まないように注意しよう。
4・1ランの基本を覚えよう
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■くるぶしは支持脚の横に!
くるぶしが支持脚の横にあるとき、脚の引き上げと地面の押し出しが上手くいく。
支持脚の前後にいかないように注意しよう!
明日から取り入れたいランニングドリル
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■ランニングドリルで身につくもの
ランニングドリルでは、3つの力を高めます。まずはバランス。4の字、1の字、プルとプッシュのバランス力です。
そして弾み力。走運動というのは跳躍運動の繰り返しなので、出来るだけ上ではなくて、水平方向に弾みます。ボルト選手は2m80くらい弾んでいます。ただ100mならこれで良いのですが、野球の場合は止まったり曲がったりしなければならないので、あまり闇雲にストライドを伸ばしても仕方ありません。
そこで挟み力が重要になります。忍者走法という言い方もあるのですが、すり足のような要素が入った、あまり地面をプッシュ・プルしない走法で、接地の瞬間に引いた足を挟んできます。そのような動きをドリルの中では実践しようとしています。
■ランニングドリル一覧
① 交互4・1ウォーク
② 4・1ツースキップ(コーン間隔 狭)
③ 4・1ツースキップ(コーン間隔 広)
④ 4・1ラン
⑤ 交互はさみラン
⑥ すり足走
⑦ すり足走〜4の字ラン
⑧ ギャロップスキップ
⑨ 挟みギャロップスキップ
今回のランニング講座のまとめ
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■ランニング イズ ランニング
ランニングはランニングでしか強化できない。
何メートルを何本走るかではなく、どのように走るのかが一番大事である。
陸上界のトップアスリートに共通した考え方
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■どんどん進化していくハングリー精神
どんな練習でも可能性を見出す豊かな想像力、
そして高みを目指し続けるハングリー精神がトップアスリートは優れている。
高野進コーチ、沢山の貴重なお話ありがとうございました!