高知東vs窪川
4安打2打点と主将4番の働きを見せた廣見尚弥(捕手・高知東3年)
1回戦最後のカード、終盤集中打の高知東が制す
今年2月末にはT―岡田や、バルディリス、伊藤光、金子千尋といったオリックスバファロースの選手たちが春季キャンプを過ごしていた[stadium]高知市東部野球場[/stadium]。それから1ヶ月が過ぎようやく春の気配が漂ってきた同球場で、高知県春季大会における1回戦最後のカード・高知東対窪川が開催された。
高知東は2回表に7番・小原将嗣(一塁手・3年)の適時打で先制するも、その後は窪川先発左腕・田村太志(2年)の大きく割れるカーブにあと一打が出ず。一方の窪川も相手右腕・長江諒(3年)のテンポいい投球にタイミングを計れず無得点。7回裏には1死2塁から9番・橋村航佐(2年)が中前に運ぶも、センター・今西翔也(3年)の好返球に同点ならず。試合は緊迫した展開で終盤に入っていく。
そして試合を決めたのは高知東だった。100球を超え、球威が落ちた窪川・田村から8回には主将・4番の廣見尚弥(3年)の適時二塁打を契機に4点。9回もこれが4安打目となった廣見の適時打と同じく3安打・3打点目となる小原の2点適時打などで4点。
窪川も8回にはこの回、左翼手からリリーフに立った光内啓也(3年)から田村の犠飛で1点を返すも、これは焼け石に水。窪川の勝利への執念を中盤に断ち切った高知東が、2回戦最後の進出チームとなった。
(文=寺下友徳)