Column

肉体改造増量プログラム/トレーニングルール編

2011.12.09

殖栗正登のベースボールトレーニング&リコンディショニング

第50回 肉体改造増量プログラム/トレーニングルール編2011年12月01日


オフシーズン到来!トレーニングをすすめる上で外せない大原則を確認

 皆さん、オフシーズンのトレーニングは順調ですか?今日はトレーニングのルールについてお話ししていきます。前回トレーニングの筋肥大をする理由について解説しました。今回は実際にトレーニングをしていく上でのルール、つまり基本的で重要な原則についてです。

※一部動画はHD画質にてアップしております。動画下部[CC]の右隣の数値から1080pをお選びください。

殖栗正登のイップス克服プログラム


トレーニング9原則

原則1:トレーニング効果を上げるポイント

トレーニング効果を上げるポイントは「男性ホルモン」「成長ホルモン」「インスリン」の同化ホルモンを出すことと、「コルチゾン」という異化ホルモンを抑えることです。そのためにトレーニング中のカーボローディングを行い、トレーニング時間を1時間30分以内に収めましょう。

原則2:反動を使わないこと

あくまでも今回は筋肥大のトレーニングなので、反動を使って筋肉への刺激が減るようなことは避けましょう。

原則3:ゆっくりもどす

ウェートトレーニングはいかに重力をコントロールするかがポイントです。特にバーやダンベルを下ろす時が筋に負担がかけられるので、ペースをキープしてゆっくりと行なってください。

原則4:筋肉を最大まで伸ばして、最小まで縮める

私が運営しているボディバランス整体院&トレーニングルーム(五反田)では、特にここを徹底して行なっています。

原則5:体幹(軸)の安定

トレーニングをしている時、軸がぶれていると負荷が逃げてしまいます。

原則6:使っている筋肉、動作を理解する

原則7:トレーニングの合間はストレッチ

ストレッチをして筋肉をきちんと元の位置に戻しましょう。すると、フル可動域でトレーニングを行うことができ、疲労回復にもなります。

原則8:てこの原理を知る

原則9:グッと力を入れて、グ~を伸ばす

使っている筋肉を意識し、収縮する時は「グッ」と力を入れて、伸張しているときは「グ~」と伸ばしましょう。


トレーニングする部位を「分割」する

■初心者は全体をまんべんなく

トレーニングのコツは一言で言うと「分割」です。トレーニングを始めて間もない頃は、1度にバランスよく「胸」「背中」「脚」「体幹(コア)」を鍛えていきます。

■中級者は2分割

慣れてきたら1日1時間~1時間半で100%筋を使い切る(オールアウト)ために、「胸+背中+肩+腕」「脚+カーフ+コア」と2分割して鍛えます。上半身をメインに置く場合は「胸+背中+肩+コア」「腕+脚+カーフ」と分けると良いでしょう。

■上級者は3分割

上級者は3分割です。例えば、「胸+上腕二頭+コア」「背中+上腕三頭」「肩+脚+カーフ」に分けて鍛えていきましょう。スーパーセットというトレーニング方法を聞いたことのある球児もいるかも知れません。簡単に説明するとこれは「胸+背中+コア」「上腕二頭+上腕三頭+肩」「脚+カーフ」に分けて鍛えるやり方です。


エクササイズについて

ポイントは以下の4つです。これらを意識してトレーニングを行なってください。

1:ゆっくり3秒かけて下げ、2秒で上げる。これを8セット。
2:多関節種目を行う
3:負荷のかかる位置を確認する。(ストレッチ、コントラクト、ミッドレンジ)
4:レスト(休憩)はきちんと1分以上とる

今回はトレーニングのルールについてお話させて頂きました。次回は今までのコラムにも度々登場してきた「体幹(コア)トレーニング」をご紹介します。

殖栗正登のイップス克服プログラム

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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