鳥取城北高等学校 【中国代表】
鳥取城北高等学校中国地区・鳥取36年ぶり2回目
チーム紹介
- 鳥取県勢の中国大会(第117回中国地区高校野球大会)制覇は47年ぶり。県2位での中国大会出場だったが、1回戦で岡山県1位の玉野光南から7得点で快勝し波に乗った。
- トップバッターで主将の佐藤。全試合でヒットを放ち、打点も4とチームを引っ張った。背番号は5で元々はサードだが、登録変更でベンチ入りした平山の成長で、中国大会ではライトを守った。決勝の倉敷商業戦(2011年11月07日)では、見事な肩でピンチを救う場面があった。
- 攻撃中の一塁コーチは16番の山本が、三塁コーチは18番三谷が務める。
- 守りの要だったショートの谷口が準々決勝の岩国工業戦(2011年10月31日)で左ひざを骨折するアクシデント。だがセカンドの駒居がショートに回り、代わって起用された横関が3試合連続でヒットを放った。決勝では手術を終えた谷口がベンチに戻り大きな声でチームを盛り立てていた。佐藤主将は「寮で同部屋の谷口がいなくなって寂しかった」と決勝で合流でき、全員で優勝できたことを喜んだ。
- 「攻守に踏ん張れるようになった。成長を感じる」と話す山木監督は2009年夏の甲子園(第91回全国高校野球選手権大会)出場時は部長で、直後の秋に監督就任。かつてはボーイズリーグ『オール枚方』でコーチをしていたことがある。打つだけに頼らず、スクイズや中軸でもバントの構えを見せるなど小技も駆使する場面が多かった。
投手紹介
- 中国大会4試合の防御率が0.53と投手陣が安定したピッチングで支えた。
- 3試合に完投したエース平田は130キロ台中盤の直球とスライダーのコンビネーションが基本。これにカーブとチェンジアップの緩い球を混ぜて、投球を組み立てる。2試合連続で二桁、25イニングで27個と三振が取れるのも特徴だ。
- 西坂は「ずっと投げたかった」と話した決勝で素晴らしいピッチングを見せた。[stadium]マツダスタジアム[/stadium]のスピードガンで出た最速は142キロ。セットポジションからのフォームでカーブとスライダーが変化球の中心。それにフォークも持ち球としてある。
- 西坂の登板機会は少なかったが、佐藤主将は「2枚看板」と強調する。投手陣が全幅の信頼を置くキャッチャー木下のリードも見逃せない。
- この2人以外では背番号11の居地が県大会では登板している。
公式戦8勝1敗
勝ち上がり | 相手 | |||
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鳥取県大会 | 1回戦 | ○ | 10-3 | 米子松蔭 |
2回戦 | ○ | 11-0 | 青谷 | |
準々決勝 | ○ | 7-0 | 倉吉東 | |
準決勝 | ○ | 5-0 | 米子高専 | |
決勝 | ● | 1-5 | 鳥取中央育英 | |
中国大会 | 1回戦 | ○ | 7-1 | 玉野光南 |
準々決勝 | ○ | 2-1 | 岩国工業 | |
準決勝 | ○ | 7-0 | 大社 | |
決勝 | ○ | 4-1 | 倉敷商業 |
中国大会での登録選手(◎:主将)
背番号 | 名前 | 学年 | 身長 | 体重 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 平田 祥真 | 2 | 174 | 71 | |
2 | 木下 裕悟 | 2 | 168 | 89 | |
3 | 川野 翔 | 2 | 168 | 84 | |
4 | 駒居 佑亮 | 2 | 170 | 59 | |
5 | ◎ | 佐藤 晃司 | 2 | 170 | 76 |
6 | 谷口 響 | 2 | 174 | 64 | |
7 | 濵田 昂輝 | 2 | 173 | 66 | |
8 | 木村 達也 | 2 | 179 | 73 | |
9 | 小林 健太 | 2 | 168 | 68 | |
10 | 西坂 凌 | 2 | 184 | 82 | |
11 | 居地 和輝 | 2 | 178 | 62 | |
12 | 鳥飼 力斗 | 1 | 180 | 76 | |
13 | 尾下 竜成 | 2 | 168 | 61 | |
14 | 横関 勇日 | 2 | 168 | 58 | |
15 | 平山 拓磨 | 1 | 174 | 65 | |
16 | 山本 亮太 | 2 | 165 | 52 | |
17 | 春山 翔太郎 | 2 | 174 | 64 | |
18 | 三谷 昌也 | 2 | 168 | 67 |
記録員 | 笠松 樹 |
監督 | 山木 博之 |
部長 | 中島 悠貴 |
■高校別データ:鳥取城北
文:松倉雄太