食事の工夫
第38回 食事の工夫2011年07月26日
【冷たい食べ物はアクセント程度に】
「暑い暑い夏」そう思って構えていたつもりですが、やっぱり暑いですね。私も、連日球場にいて、汗だく。かなり意識して水分補給をしている状態です。みなさんはいかがお過ごしですか?水分補給はもちろん、栄養補給…つまり食事、しっかりできていますか?今回は夏の食事のポイントをお話します。
■夏のコンディショニング特集
栄養学一口コラム
疲れをためないために(疲労回復のための栄養)
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1:冷たいものはアクセントに。
「気温が高いと冷たいものが食べたくなる」だからと言って、冷たいものばかり口にしていませんか。冷たいものばかりだと、胃腸の機能が低下してしまいます。胃腸の機能が低下すると、もちろん栄養も十分に吸収できないので体力も低下します。
冷たいそうめん、冷奴などは、食事のアクセント程度にしましょう。
2:単品になっていないか?栄養フルコース型を目指そう。
ざるそばだけ、丼ものだけ…そんな「単品」になっていませんか?単品だけになると、どうしてもたんぱく質やビタミン・ミネラルが不足します。主菜(メインのおかず)がない、副菜(野菜のおかず)がないということになるからです。どれも大切な栄養でしたよね。
ですから、食べるのがだるくても食事は「主食(ご飯など)」「主菜(メインのおかず)」「副菜(野菜のおかず)」「果物」「乳製品」をそろえて「栄養フルコース型」を目指しましょう。
3:味付けはメリハリつけて。
暑いとどうしてもさっぱりした味付けに偏りがちなもの。食欲が落ちているときは、益々食が進まない…なんてことはありませんか?さっぱりしたものと味がはっきりしたものを組み合わせてみましょう。
たとえば、キムチのような唐辛子の辛味、酢やレモンなどの酸味、ネギやしそなどの香味などを使うと胃酸の分泌も促され食欲の増進につながります。
4:夏野菜をたっぷり使う。
最近は、品質改良や促成栽培・ハウス栽培などで年中野菜が買えるようになりましたが、「旬」の野菜は栄養価が高い!夏が旬の野菜。きゅうり、なす、トマト…ビタミン・ミネラルが豊富に含まれます(それにみずみずしい!)サラダはもちろん小腹がすいたときに食べるのもいいですね。野菜をたっぷり使った料理も取り入れましょう。
そして、何より大切なのは「食べること」食事の量は絶対に減らさないように気をつけましょう。夏に食事がうまく摂れず、体重を落としてしまった選手の話をよく聞きます。減量目的ではなく食事が取れず体重が落ちる…これはもちろんパフォーマンスの低下につながりますし、怪我にもつながりかねません。しっかりと食べて体重を落とさない。それもトレーニングの一つ。ぜひ、「しっかり食べて」夏に打ち勝ってくださいね。
(文=鎌倉 彩)
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