注目カードはここだ!本気のプレーが日本を勇気づける(2)
注目カードはここだ!本気のプレーが日本を勇気づける(2)2011年03月22日
上村健人(東北)
第5日は好カードが目白押し。
第1試合の報徳学園は、昨夏も甲子園で登板した田村伊知郎のさらに成長したピッチングに期待がかかる。
城南はエースの竹内勇太は、野手としても注目。打率・609、長打率に至っては1.043と高い数字を残している。そして三振0も見逃せない数字。この打力が全国レベルであることを証明できるか。
第2試合の鹿児島実業対浦和学院は巧打者・豊住康太から目が離せない。
浦和学院は、投手ながら打者としての素質が光る佐藤拓也、ポテンシャルの高い石橋司に注目だ。
第3試合の東海大相模対関西も面白い。関西は最速146キロ左腕である堅田裕太、140キロ台のストレートを投げる水原浩登、そしてスラッガーの渡辺雄貴とタレント揃い。
東海大相模は渡辺勝、臼田哲也、田中俊太の3人は走攻守すべてに高い水準を誇っている。関西の選手層の高さが上回るか。それとも東海大相模の技術力が勝るか。
そして、大会第6日目の1回戦最後の試合は東北と大垣日大のカード。
東北は、主将の上村健人に注目。打者としての素質が光り神宮大会では金沢・釜田から2本の長打を放った。
対する大垣日大は左の技巧派NO.1 ピッチャーである葛西侑也と今大会屈指の捕手である時本亮のバッテリーが上村を全力で抑えこむ。
釜田佳直(金沢)
戦力面でみれば両チームともに、投手陣が勝敗の鍵を握るが、過去に甲子園で20回初戦を突破している明徳義塾の馬淵監督も、「初戦を制するのは、選手やチームの実力差ではない」と大会前に語っているほど、“甲子園初戦突破”は非常に難しい。
ともに全国制覇の経験がある名将。日大三の小倉監督と明徳義塾・馬淵監督の采配・戦術も見逃せない。
今回は厳選して注目選手とカードを取り上げた。
ライバルとの対決に実力以上のものを引き出すことができるか。
そして彼らを脅かすニューヒーローが誕生するのだろうか。
個々の対決を楽しむのもいいだろう。
ただ、今大会においては彼らがすべての能力を引き出して、懸命に勝利を競う対決から勇気と元気をもらいたいと思う。
(文=高校野球情報.com 編集部 )