魚パワーで強くなる
第27回 魚パワーで強くなる2010年10月01日
【秋の味覚秋刀魚(さんま)】
夏の暑さもどうにか一段落しました。体調を崩したりしていませんか。私のまわりでも風邪をひく人が増えています。気をつけたいですね。
先日、スーパーに並んだ「サンマ」を見てビックリ。ニュースでは見ていましたが、今年のサンマは小ぶりで高い!!!暑さの影響のようですが、サンマは「秋刀魚」と書くことからもわかるように秋の魚。ちょっと高くても食べたいな―と思いました。
さて、その「魚」について今月は話したいと思います。
魚(たんぱく質の源ということは覚えていますよね)には、「赤身」と「白身」があります。たとえば、カツオやマグロは「赤身」に、ひらめやカレイは「白身」に分類されま
す。何が違うかわかりますか?その名が示す通り、身の色が違いますね。
白身魚が比較的岸に近いところにいるのに対し、赤身魚は外洋にいます。外洋では移動距離も長く、魚の運動量も増えます。筋肉の発達にともない沢山の酸素と結合するため、酸素の運搬をするミオグロビンが必然的に増えます。ミオグロビンには鉄が多く含まれます。特に「血合い」と言われる部分には、高濃度の鉄が含まれています。
また、旬の魚は、産卵前に餌をとったり産卵後に体力を回復したりすることが多いので、脂がのり身がしまります。
魚の脂は血液をサラサラにする働きがありますが、一方で酸化しやすいため、必ず冷蔵保存をして早く食べるようにしましょう。「魚は苦手!!」という話をよく聞きますが、魚にもいい点がたくさんあります。ぜひこの秋はいろいろな魚にチャレンジしてみてみてはいかがですか。
(文=鎌倉 彩)
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