笹渕勇武(佼成学園)「もう一度9回に逆転されないような体力作りを」
昨秋、強力打線を武器に東京都大会決勝まで勝ち進んだ佼成学園。決勝では、日大三を相手に8回までリードを奪い優勝に王手を掛けていたものの、9回に逆転を許し選抜甲子園の出場を逃した。そして迎えた春季大会。3回戦の創価戦ではサヨナラホームランを浴び、またしても9回に逆転を許しての敗退となった。今回は、切り込み隊長として強力打線を引っ張る笹渕勇武選手に話を伺い、二度にわたる9回からの逆転負けから得たもの、そして夏に向けての意気込みを伺った。
秋と同じような負け方で、夏に向けてまた課題ができた
笹渕勇武(佼成学園)
――サヨナラホームランという幕切れでしたが、今日の試合(4月8日)を終えての感想を聞かせてください。
笹渕 勇武選手(以下、笹渕) サヨナラホームランという負け方はチームとしてショックはあると思いますが、気にする必要は無いと思います。すぐに切り替えて夏に繋げていきたいです。
――序盤は我慢の展開でしたが、ベンチではどんなことを話していました?
笹渕 チャンスで一本が出なくて苦しんだので、自分はとにかくチャンスを作ろうと思いましたし、チームでも焦らずにチャンスメイクをしていこうと話しました。
――昨秋は準優勝で甲子園を逃しましたが、冬はどんな課題を持って取り組みましたか?
笹渕 今日も9回で逆転されましたが、9回で逆転されないような体力作りから冬は取り組みました。具体的には、ウエイトトレーニング、短距離のラン二ング、重いバットを使ったバッティングを行いました。
――結果的としては昨秋と同様、9回で逆転負けを喫してしまいましたが、反省点はありますか?
笹渕 秋と同じような負け方で、夏に向けてまた課題ができたなという感じです。
――選抜甲子園は見ましたか?
笹渕 見ました。日大三が三重に8対0で負けた試合は特に印象に残っています。自分たちが敗れた相手が、甲子園で大差をつけられて負けてしまい、やはり思うところはあります。
――優勝した大阪桐蔭の試合は見ましたか?
笹渕 見ました。準決勝では9回に粘り強く繋ぐ攻撃で、本当に執念で勝ったなと思いました。大阪桐蔭のあの終盤の粘りは参考にしたいなと思います。
――最後に、夏に向けての意気込みをお願いします。
笹渕 9回に逆転されないような体力作りをもう一度行って、チャンスでの1本が出るように、勝負強いバッティングが出来るように、もう一度しっかり振り込んでいきたいと思います。