センバツV・健大高崎は夏も強い! Wエース抜きで県大会優勝、投打に新戦力が台頭中!
白石 楓真、下重 賢慎
センバツ優勝の健大高崎は、県大会でも優勝を収め、関東大会出場を決めた。
この大会では投手陣の底上げが課題となった。センバツ優勝に大きく貢献した佐藤 龍月(2年)、石垣 元気(2年)のダブルエースがベンチ外。その代わり、杉山 優哉(3年)、仲本 暖(3年)、渡邊 琥珀(3年)、下重 賢慎(2年)、髙木 壮磨(3年)が決勝戦でベンチ入りし、大会初戦では関口 圭佑投手(3年)もベンチ入りしていた。
青柳監督が収穫に挙げた2人の好投手
杉山、関口はセンバツでベンチ入りしていたが、それ以外の3人はベンチ外。夏の大会へ向けてのサバイバルが始まった。センバツでもベンチ入りし、背番号1を与えられた左腕の杉山は2回戦の前橋東戦、準々決勝の渋川青翠戦、準決勝の高崎商大付戦、決勝戦の前橋商戦で登板。2回戦は5回1失点だったが、準々決勝は2回1失点、準決勝は2回2失点、決勝戦は前橋商相手に2.2回を投げて3失点とすべての試合で失点を喫し、悔しい投球に終わった。
青柳監督が収穫と評したのは仲本と下重の2人だ。
仲本は3回戦の高崎経大附戦で2回無失点、準々決勝では5回1失点の好投、準決勝では5回1失点の好リリーフを見せた。基本的にはオーバースローだが、状況によってサイドハンドで投げ込む。140キロ超えの速球が魅力な本格派だ。
下重は3回戦で先発して2回無失点、決勝戦では6.1回を投げて無失点の好投だった。182センチ84キロの大型左腕で、左スリークォーターから130キロ後半の速球、120キロ前半のスライダーを低めに集めた。青柳監督は「ストレートの角度がいいですよね。スピードは石垣、佐藤に現時点では劣っているとはいえ素質は2人に負けないものがあります。あとはメンタルだけです」と高評価。下重は「内角へ突くことに自信があります。この投球を続けて夏の大会もベンチ入りしたいです」と意気込んでいた。下重の将来について青柳監督は「夏のベンチ入り争いに加わる投手ですし、最終的には佐藤、石垣とともに『3本柱』になってほしいです」と期待する。下重は2人には上背の高さがある。どんな成長を見せるのか楽しみだ。
次のページ:打線では控えのセンターが決勝戦で活躍!中学時代はドラフト上位候補遊撃手と同期