Column

天理高等学校 【近畿代表】

2010.11.10

天理高等学校近畿・奈良2年ぶり3回目一覧へ戻る

チーム紹介

  • 近畿大会4試合でのチーム打率は3割2分8厘。ここ2年のような大型打線ではなく、短打が主体のピストル打線という印象だ。4試合で5人が5安打以上を記録したことからもわかる。それでも全試合でヒットを打ったのは2番の柳本だけ。各試合で日替わりでヒーローが出た。
  • チームの真価が問われたのが準決勝の智弁和歌山戦。2点を先行したが逆転されて終盤に3点差。ここから森口の2ランを皮切りに、9回には先頭の東田が近畿大会初ヒットを一塁線を破る長打で放ち、一気に流れを掴んだ。勝負をかけた森川監督の三盗のサインを見事に決めて同点、さらに柳本がレフトオーバーへサヨナラ打を放った。
  • 盗塁は6人が記録するなど、足を使った攻撃は健在で、走る勇気もある。
  • 課題は残塁。4試合で35、二桁残塁が2試合であった。チャンスを作るが攻めきれなかった場面が多かった。
  • 4試合で失策2の守備は自慢。決勝では攻守を連発して、投手陣を助けた。
  • 今年は県大会決勝で智辯学園に完封負け。2位での近畿大会出場にチームは悔しさを持ったという。それだけに近畿頂点に立った喜びはひとしお。森川監督は「ここまで来られるとは思わなかった」と優勝後に驚きを見せた。

投手紹介

  • 2年生右腕の西口、1年生左腕の中谷。今年の天理投手陣はこの2人による継投が基本で、完投はほとんどない。
  • エースナンバーを背負う西口は旧チームからの経験者で今年春夏の甲子園でマウンドに立った。直球の最速は夏の甲子園で記録した146キロ。さらに重さがあるのが大きな特徴。球種は他にスライダー、カーブ、チェンジアップを持つ。近畿大会では4試合中3試合でリリーフ登板。準々決勝の加古川北戦のようにロングリリーフもでき、投手陣のリーダー的存在。
  • 中谷はこの秋になって台頭してきた左腕。近畿大会では3試合で先発した。打たせて取るタイプで三振は少ないが、与えた四死球も少ない。7回途中まで投げた決勝の履正社戦では無四球だった。本人によれば直球の最速は130キロ台中盤。球種はカーブ、スライダー、シュート、フォークを持つが、決勝では直球とカーブだけで勝負した。
  • 他には背番号12の井上、13の大西が投手としてベンチ入りしていた。

公式戦9勝1敗

  勝ち上がり   相手
奈良県大会 1回戦 31 – 0 榛生昇陽
2回戦 16 – 0 大宇陀
3回戦 10 – 0 磯城野
準々決勝 6 – 1 登美ヶ丘
準決勝 10 – 3 郡山
決勝 0 – 3 智辯学園
近畿大会 1回戦 9 – 1 八幡商
準々決勝 9 – 5 加古川北
準決勝 6 – 5 智弁和歌山
決勝 2 – 1 履正社

関東大会での登録選手

背番号   名前 学年 身長 体重
1   西口 輔 2 174 81
2   吉田 亮太 2 173 66
3   長谷川 頌磨 2 178 74
4   西浦 丈司 2 165 61
5   伊達 星吾 2 178 75
6   岡部 遼 2 173 75
7   森口 雄貴 2 174 72
8   柳本 啓佑 2 177 67
9   東田 幹啓 2 180 73
10   舛岡 史朗 2 169 65
11   中谷 佳太 1 175 73
12   井上 大貴 1 176 69
13   大西 洵輝 2 174 63
14   吉村 昂祐 1 187 78
15   上林 洋介 2 177 73
16   立川 駿 2 170 59
17   坂本 孝太 2 170 58
18   金田 佑介 2 172 62
記録員 森本 巻紀
記録員 萩原 彩
記録員 道下 紗英珠
監督 森川 芳夫
部長 大西 卓也

決勝でのオーダー

ポジション 名前
西浦 丈司
柳本 啓佑
森口 雄貴
長谷川 頌磨
伊達 星吾
吉田 亮太
東田 幹啓
岡部 遼
中谷 佳太

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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