第35回 野球肘研究会代表・高原政利に聞く!肩、肘を守るためには?2014年11月27日

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[1]アイシング、ウォーミングアップがいつもより長いのは故障前のケガの兆候
[2]肩、肘への負担が少ないフォームとは
[3]遠投のやりすぎは危険 10球以内が望ましい
[4]投げ終わった後のケアの仕方が怪我の回避につながる!「スリーパーストレッチ」

投げ終わった後のケアの仕方が怪我の回避につながる!「スリーパーストレッチ」

スリーパーストレッチは腕の上に頭をのせて行う

 最後に高原代表が強調していたのが投げ終わった後のケアの仕方だ。

「投げれば投げるほどタイトネスといって、身体が硬くなるんです。投げるということは筋肉を収縮させるということです。収縮させることを繰り返すと、筋肉が硬くなる。だから調子が良い時ほど一番危ない。調子が良いとたくさん投げられるから、量も増えますよね。そうすると、だんだん硬くなる。そして、より速い球を投げようと意識がいくので、力んでしまう。これが故障のもとなんです。投げれば投げるほどストレッチを多くしないといけないんです」

 ストレッチは、1人で出来る寝た姿勢で行う『スリーパーストレッチ』がおススメだという。お風呂からあがったら毎日欠かさず行い、調子が良い投手ほど疎かにしてしまう傾向があるため、調子が良くても欠かさず実施してほしい。

 これまでの高原代表の話をまとめると、
■投球フォームは肩甲骨をうまく使い、胸椎を伸展させ、左の股関節をしっかりと回旋させた投げ方をする
■骨盤をしっかりと回転させるにはつま先を真っ直ぐ踏み出すと力が伝わりやすい
■猫背になる投手は胸が張れず、故障を招きやすい
■いつもよりウォーミングアップに時間をかけたり、アイシングする選手は故障の兆候あり
■肩、肘を守るには投球後のストレッチ(スリーパーストレッチ)を毎日欠かさず行うこと
■調子が良い時、球速が出る時ほどストレッチを怠らないこと
■遠投はやりすぎない

「投球フォームについては、現場の指導者の方が良く知っています。ただ、実戦練習が多くなると、これらのポイントを疎かにしやすいので、ぜひ注意していただきたいです」(高原代表)

 肩、肘を守るためには、投球動作の正しい動きを知り、出来るだけ消耗を少なくして、日々のケアを欠かさない。その積み重ねが、肩、肘を守る最善の手段なのだろう。

(文・河嶋 宗一

ベストパフォーマンスを発揮するためのけが予防

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プロフィール

河嶋宗一
副編集長 河嶋 宗一
  • 出身地:千葉県
  • ■ 現場第一主義。球児に届けたい情報とあれば日本だけでなく海外まで飛び回る。
  • ■ 副編集長、またドットコムのスカウト部長と呼ばれ、日本全国の隠れた名選手を探索。
  • ■ 幅広いアンテナと鋭い観察力でダイヤの原石を見つけだす。
  • ■ 編集部の理論派として、今日も球場に足を運ぶ。
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