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第38回 肩が痛いときにチェックしたいこと2012年02月15日

写真1:背中が丸まった前屈
こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。
野球は投球動作を伴うスポーツなので、どうしても肩や肘を痛めるケースが多くみられます。肩や肘が痛いときは練習を休んで安静にし、痛みがなくなったら練習を再開して、それでもまた痛くなってしまう、ということを経験した選手も多いのではないでしょうか。
今回は肩や肘が痛い場合に、まず確認したいチェックポイントについてお話をしたいと思います。
肩や肘へのダメージが起こる原因の一つには「成長期であること」が挙げられます。身長などが伸びるこの時期は、骨の成長スピードが大きく、筋肉がそのスピードに追いつかないという現象がみられます。いわゆる成長痛といわれるものも、こうした骨と筋肉の成長スピードの違いから起こります。骨が伸びているのに筋肉がそのスピードに追いつかないと、どうしても関節や筋肉が硬くなってしまいます。こうした現象は特に下半身によくみられ、足を伸ばして長座体前屈をしてみると背中が丸まった前屈をする選手が多くみられるのです(写真1)。また練習などで疲労がたまると柔軟性はさらに低下します。成長期である選手のみなさんは「身体の硬い時期」であるということを理解して、日々のストレッチを欠かさないようにしましょう。
その上でプレーをするときに肩や肘に痛みや違和感があると感じたときは、まず下半身の柔軟性チェックをしてみましょう。下半身がうまく使えず、上体だけで投げているときは肩や肘により大きなストレスがかかります。キャッチボール相手に投球フォームをチェックしてもらい、投げるときにしっかりと下半身が使えているか(上体投げになっていないか)、肘の位置は適切かなどを確認してもらうといいでしょう。肘の位置を少し上方修正しただけで、痛みが軽減したケースなどもあります。柔軟性のほかには筋力のチェック(左右差などを含め)、自分の肩関節の可動域(関節の動く範囲)なども日頃からチェックすることが望ましいです。
- 西村 典子さん
- ■ 生年月日:1970年12月5日
- ■ 出身地:大阪府
- 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。
一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。
現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。 - ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
・日本スポーツ整形外科学会会員 等 - 講演依頼はこちら

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