第189回 ベストコンディションをもたらす試合前日の過ごし方2018年03月15日

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【目次】
[1]試合前日は短距離中心。食事で気を付けるべきことは?
[2]試合前のメンタルコントロール法と睡眠法

 こんにちは、アスレティックトレーナーの西村典子です。

 寒かった冬も過ぎ去り、野球をするのにいい季節がやってきました。高校野球をはじめ、さまざまなスポーツが本格的なシーズンを迎えます。今月下旬からはセンバツ大会が始まりますし、地区大会が始まる地域もあるでしょう。さて今回は公式戦を想定し、自分のコンディションを良い状態で迎えるために心がけたい試合前日の過ごし方についてお話をしたいと思います。

試合前日は短距離中心。食事で気を付けるべきことは?


試合前日は短いダッシュを繰り返し、身体のキレを意識する

【普段どおりの練習と短ダッシュでキレを出す】

 試合前の練習では普段どおりのセルフコンディショニングを行いましょう。特にまだまだ肌寒い日もありますので、入念なウォームアップを行ってからメインの練習を行い、練習後はクールダウンを兼ねてストレッチを行います。夕方などで身体が冷えやすい場合であれば屋内に移動することも構いませんし、時間が短いようなら帰宅後に行っても構いません。疲労がたまって翌日のプレーに影響を及ぼさないように、身体のケアは入念に行うようにしましょう。

 前日の練習でランニングを行う際には、試合を想定して短いダッシュを行うようにします。スタートの反応は笛など音によるものではなく、視覚を意識し、目からの情報判断でスタートを切る練習を繰り返しておくと良いでしょう。ランナーを想定する場合はキャリオカなどの腰切り動作などで上半身と下半身の動きを分ける意識づけを行うことも大切です。ただし短いダッシュは運動負荷が高くなりがちなので、トレーニング量が多くなりすぎないように短時間で行い、納得のいく動作で終わるようにします。

【試合前日の食事はここに気をつける】

普段から栄養バランスの良い食事をとることが理想的ですが、翌日の試合にベストコンディションで臨むためにはいくつか意識しておきたいことがあります。確認しておきましょう。

《たくさん食べておきたいもの》
・エネルギー源となる炭水化物(ご飯・パン・うどん・餅・パスタなど)
・果物類(みかん・りんご・バナナ・キウイなど)

 身体の中に蓄えておきたいエネルギー源として炭水化物を多めにとっておくようにします。またこれと並行してビタミンやミネラル分・水分を多く含む果物類もぜひ付け加えておきましょう。あとはおかずや野菜類、乳製品などですが、こちらは人によっては胃腸に負担がかかったり、お腹がゆるくなりやすかったりするので、いつも食べている量よりも少なめにしておく方が良いでしょう。また食事時間も寝る3時間くらい前までには済ませておくようにすると睡眠の妨げにもなりません。

《避けておいたほうがよいもの》
・脂質が多く消化に時間のかかるもの(揚げ物や生クリーム・バターなどを多く使ったものなど)
・生もの(お刺身やお寿司など)
・食物繊維を多く含む根菜類(たけのこ、ごぼう、サツマイモなど)
・普段食べ慣れていないもの

 試合前日に限っていえばこうしたものはなるべく避けるようにしましょう。翌日に腹痛などを起こすリスクをなるべく減らすためです。また普段食べ慣れていない豪華な食事を食べたい気持ちは理解できますが、これは試合が終わった日などにご褒美として食べるようにしましょう。

【次のページ】 試合前のメンタルコントロール法と睡眠法

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プロフィール

西村典子
西村 典子 トレーナー
  • ■ 生年月日:1970年12月5日
  • ■ 出身地:大阪府
  • 奈良女子大学文学部教育学科体育学専攻卒。野球用品メーカーにて勤務後、トレーナーとして10年以上にわたり高校野球・大学野球の現場にたずさわる。野球現場での活動を通して自分たちで自分の体をマネジメントする「セルフコンディショニング」の重要性を感じ、チーム・選手・指導者にむけてスポーツ傷害予防や応急処置、トレーニング(ストレングス&コンディショニング)に関する教育啓蒙活動を行っている。

    一般雑誌、専門誌、ネットなどでも取材・執筆活動中。また整形外科ドクターと野球の傷害予防に関する共同研究活動なども行っている(現在の研究テーマは手指血行障害について)。

    現在、東海大学硬式野球部アスレティックトレーナーをはじめ、さまざまな高校野球部を担当中。
  • ・日本体育協会公認アスレティックトレーナー
    ・NSCA公認ストレングス&コンディショニング・スペシャリスト(CSCS)
    ・NSCA公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
    ・日本スポーツ整形外科学会会員 等
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