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習志野、仙台育英、関東一など実力校が登場!ベスト16が出揃う大会9日目3試合の見所!

2019.08.13

 大会9日目は2回戦3試合が行われ、ベスト16が出揃う。9日目3試合の見所を紹介したい。

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第101回全国高等学校野球選手権大会

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左から飯塚脩人(習志野)、大栄陽斗(仙台育英)、谷幸之助(関東一)※写真一部=共同通信社

第1試合 鳴門(徳島)vs仙台育英(宮城)

 1回戦では先制・中押し・ダメ押しと理想的な形で突き放した鳴門と20安打24得点の猛攻を見せた仙台育英との一戦。互いに打撃力は高いチームのため、打撃戦が予想される。

 仙台育英は、どこからでも得点が狙える打線が自慢。ストレート系に強く、140キロ台でもしっかりとコンタクトできる。鳴門西野 知輝は、いかに変化球を低めに集めることができるかがポイント。高めのつり球を使ったり、多彩な攻めを見せていきたいところ。

 また、鳴門打線も、140キロ台をとらえる力はある。仙台育英は140キロ超えの投手が4人いるが、鳴門打線を簡単に抑え込むことはできないだろう。ある程度の失点は覚悟したほうがよさそう。

 その中でキーマンとなるのは、仙台育英の背番号1の大栄陽斗。140キロ前半の速球に加え、切れのある縦スライダーは130キロ近くと球速があり、落差も鋭く、簡単にミートできない。一方で、鳴門の打線のキーマンは4番浦 和博、バットコントロールが良い宮崎 龍司、思い切りの良い藤中 壮太がカギとなりそうだ。鳴門としては中盤まで拮抗した試合展開にして、後半勝負にしたいところだ。

第2試合 習志野(千葉)vs鶴岡東(山形)

 初戦で激戦を制した習志野。先発起用が一番のポイントとなる。ゲームメイク能力はエース・飯塚 脩人よりも上回る山内翔太の起用が高いが、鶴岡東打線は1回戦で左投手を攻略して勝ち上がっていることを考えると、緩い球で勝負する右アンダースローの岩沢 知幸も、先発の可能性あり。打線は和田泰征の打撃の調子が上がっている。さらに、4番・櫻井 亨佑、5番・高橋雅也の調子が上がると面白いだろう。

 対する鶴岡東はポイントゲッター・5番丸山蓮に注目だ。打線も全体的に当たっているが、初戦ではあたりがなかった3番・山下 陽生の活躍がカギとなる。

 山下がチャンスメイカーとして活躍することで、習志野にプレッシャーをかけることはできそうだ。投手陣では影山雄貴池田 康平は、全ての引き出しを発揮して、習志野打線に立ち向かっていきたい。

 1人1人の打者のポテンシャルは鶴岡東が上回っており、速球投手にも強い。守備も鍛えられている。ただ、鶴岡東は県大会、東北大会を通じてこれほどプレッシャーをかけるチームとの対戦経験はないだけに平常心で試合ができるか。

 習志野は、僅差で終盤に持ち込み逆転するゲームを経験しているだけに、鶴岡東は、終盤までに5点以上のリードは広げておきたいところだ。

第3試合 関東一(東東京)vs熊本工(熊本)

 関東一は4番平泉 遼馬が本塁打を放ち、調子を上げている。全体的に各打者が当たってきているため、流れを掴めば、ビッグイニングも期待できる。投手陣も、初戦で乱調だった土屋 大和の復調がカギとなるが、初戦でリリーフ登板し好投した谷 幸之助も控えているだけに、投手陣は盤石だ。

 熊本工は初戦を振り返ると、落ち着いた試合運びで、守備も安定していた。打線は、左の強打者・19019を中心に振れており、サヨナラ本塁打を放った山口環生も、初戦の勢いそのままに、活躍が期待できる。また、抜群の守備力を持つ二塁・田中亮誠の打撃にも期待したい。熊本工の投手陣は、初戦で好投した本格派右腕・村上仁将、左腕・林彪太郎がどこまで、しのげるかがカギになる。

 勝負のポイントは、関東一は、ワンヒットで還れる隙の無い走塁も武器に、序盤から試合を優位に進めること。熊本工は接戦に持ち込み、後半勝負に持ち込んでいけるか。

 大会9日目も熱戦が期待できる。

(記事=河嶋 宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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