Column

ベスト8に神奈川の強豪が集結!最激戦区・神奈川を制するのはどのチームだ?

2016.07.26

 ついにベスト8が出揃った神奈川県。準々決勝に残った8校は大会前から評判だった強豪だった。それでもこの夏は、公立の湘南藤沢清流茅ヶ崎西浜平塚江南が残るなど、健闘を見せた夏だったが、やはり5回戦以降になると強豪私学の底力を実感させる。ここでベスト8以降の見所を紹介していきたい。

27日、28日、神奈川大会準々決勝4試合が[stadium]横浜スタジアム[/stadium]で開催!
【試合日程】

≪27日≫
慶応義塾vs東海大相模 11時試合開始
日大高vs桐蔭学園 13時30分試合開始

≪28日≫
神奈川横浜vs横浜隼人 11時試合開始
藤沢翔陵vs桐光学園 13時30分試合開始

■準々決勝の見所を徹底紹介!!

藤平尚真(横浜)

 慶応義塾vs東海大相模 
 例年、大型選手、速球投手がいる慶応義塾だが、今年はそういうチームではない。上位、下位と切れ目のない打線が特徴で、勝負時を逃さず、一気に畳みかけるチームだ。投手陣では森田晃介木澤尚文柏木啓佑の3人がどこまで踏ん張れるかだろう。

 東海大相模はエースの北村朋也は荒削りながらも140キロ後半の速球、スライダーの切れは脅威。打線も上位、下位と切れ目なく、一気に畳みかける打撃力は県内屈指。総合力は横浜と引けを取らないチームになってきた。

 どちらも打撃力は高く、打撃戦になる展開が予想される。それだけに投手陣の踏ん張りがカギになりそうだ。

日大高vs桐蔭学園
 春の準々決勝以来のカードが実現。日大高が勝利したが、桐蔭学園も春に比べるとだいぶ力強いチームになってきた。エース・小川隼平杉原寛哉といった投手陣の安定感は十分。打線も天才型打者・柿崎颯馬、強打の1番・冨永魁、さらに中清隆としっかりと振れる打者が増えてきた。
 日大高は5回戦で平塚学園の好投手・高田孝一を攻略した打線は脅威。長打力のある須永圭祐、走攻守三拍子揃った丹羽敬太の2人を中心に一気に打ち崩す。投手陣では本格派右腕・森井徹平は粘り強くなった。準々決勝では継投策で勝ち上がっていきたいところだ。

神奈川横浜vs横浜隼人
 二季連続優勝の横浜は、エース藤平尚真石川達也の2枚看板。打線も公家響村田雄大万波中正など強打者揃いで、さらに本塁打連発、堅い守備とここまで戦いぶりに死角が見当たらない。ここまで強打で圧倒しているが、どこまで機動力を絡められるかも鍵になるだろう。

 対する横浜隼人は、浅見遼太郎吉川雄真の快速巧打の1、2番コンビ、打撃好調でい一発を打てる大森 巧夢、勝負強い主将で一発のある高橋淳彦、守備力、打撃力とに高い小泉雄雅、守備職人・志村竜也とタレント揃い。あとはどれだけ藤平に対抗できるか。横浜と対抗するには投手陣。195センチの大型右腕・林俊太朗、140キロを超える大型左腕・林明良の2枚看板がどれだけ踏ん張れるかだろう。

藤沢翔陵vs桐光学園
  藤沢翔陵森山 孔介を中心とした打線の破壊力は県内屈指だが、大会に入ってから投手陣の踏ん張りが大きい。課題は投手陣として見られていただけにしっかりと守り勝っているのは大きいだろう。打線もしぶとい攻撃を見せており、チームとして成長を見せつつある。対する桐光学園は、ここまで綱渡りの試合が続いているが、4試合で30得点。踏ん張る投手陣を上手く打線がカバーできている。投打の中心はサブマリン・中川颯。そして4番打者としてチームを引っ張っている。
 お互い継投策で勝ちあがり、さらに打線も破壊力がある。終盤まで見離せない試合展開になりそうだ。

 
 神奈川のベスト8は、今年の話題校が残る展開となった。それだけにハイレベルなゲームが期待できそうだ。最後まで神奈川の高校野球ファン、いや神奈川の高校野球に関心を寄せる高校野球ファンを熱くさせることは間違いない。

(文・河嶋宗一

注目記事
神奈川大会ここまでの勝ち上がり表
この夏の神奈川大会試合レポート一覧

このページのトップへ

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.25

【静岡】夏のシード16校が決定、聖隷クリストファー、常葉大菊川はノーシード<春季県大会>

2024.04.25

捕手から最速152キロ右腕へ。村上泰斗(神戸弘陵)は“球界人気理論”を生かしたマエケン流フォームでドラフト候補へ急成長!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.04.25

【秋田】昨秋の県大会王者・金足農は大館鳳鳴と対戦! 秋田修英と秋田中央が初戦で激突!<春季県大会組み合わせ>

2024.04.25

筑波大新入生に花巻東、國學院栃木、北陸の甲子園組! 進学校からも多数入部!

2024.04.25

【群馬】健大高崎、前橋育英などがベスト8進出! 桐生第一は渋川青翠に敗れ夏ノーシードに<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.23

【春季埼玉県大会】地区大会屈指の好カードは川口市立が浦和実を8回逆転で下し県大会へ!

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!