ベスト8に神奈川の強豪が集結!最激戦区・神奈川を制するのはどのチームだ?
ついにベスト8が出揃った神奈川県。準々決勝に残った8校は大会前から評判だった強豪だった。それでもこの夏は、公立の湘南、藤沢清流、茅ヶ崎西浜、平塚江南が残るなど、健闘を見せた夏だったが、やはり5回戦以降になると強豪私学の底力を実感させる。ここでベスト8以降の見所を紹介していきたい。
27日、28日、神奈川大会準々決勝4試合が[stadium]横浜スタジアム[/stadium]で開催!
【試合日程】
≪27日≫
慶応義塾vs東海大相模 11時試合開始
日大高vs桐蔭学園 13時30分試合開始
≪28日≫
神奈川横浜vs横浜隼人 11時試合開始
藤沢翔陵vs桐光学園 13時30分試合開始
■準々決勝の見所を徹底紹介!!
藤平尚真(横浜)
慶応義塾vs東海大相模
例年、大型選手、速球投手がいる慶応義塾だが、今年はそういうチームではない。上位、下位と切れ目のない打線が特徴で、勝負時を逃さず、一気に畳みかけるチームだ。投手陣では森田晃介、木澤尚文、柏木啓佑の3人がどこまで踏ん張れるかだろう。
東海大相模はエースの北村朋也は荒削りながらも140キロ後半の速球、スライダーの切れは脅威。打線も上位、下位と切れ目なく、一気に畳みかける打撃力は県内屈指。総合力は横浜と引けを取らないチームになってきた。
どちらも打撃力は高く、打撃戦になる展開が予想される。それだけに投手陣の踏ん張りがカギになりそうだ。
日大高vs桐蔭学園
春の準々決勝以来のカードが実現。日大高が勝利したが、桐蔭学園も春に比べるとだいぶ力強いチームになってきた。エース・小川隼平、杉原寛哉といった投手陣の安定感は十分。打線も天才型打者・柿崎颯馬、強打の1番・冨永魁、さらに中清隆としっかりと振れる打者が増えてきた。
日大高は5回戦で平塚学園の好投手・高田孝一を攻略した打線は脅威。長打力のある須永圭祐、走攻守三拍子揃った丹羽敬太の2人を中心に一気に打ち崩す。投手陣では本格派右腕・森井徹平は粘り強くなった。準々決勝では継投策で勝ち上がっていきたいところだ。
神奈川横浜vs横浜隼人
二季連続優勝の横浜は、エース藤平尚真、石川達也の2枚看板。打線も公家響、村田雄大、万波中正など強打者揃いで、さらに本塁打連発、堅い守備とここまで戦いぶりに死角が見当たらない。ここまで強打で圧倒しているが、どこまで機動力を絡められるかも鍵になるだろう。
対する横浜隼人は、浅見遼太郎、吉川雄真の快速巧打の1、2番コンビ、打撃好調でい一発を打てる大森 巧夢、勝負強い主将で一発のある高橋淳彦、守備力、打撃力とに高い小泉雄雅、守備職人・志村竜也とタレント揃い。あとはどれだけ藤平に対抗できるか。横浜と対抗するには投手陣。195センチの大型右腕・林俊太朗、140キロを超える大型左腕・林明良の2枚看板がどれだけ踏ん張れるかだろう。
藤沢翔陵vs桐光学園
藤沢翔陵は森山 孔介を中心とした打線の破壊力は県内屈指だが、大会に入ってから投手陣の踏ん張りが大きい。課題は投手陣として見られていただけにしっかりと守り勝っているのは大きいだろう。打線もしぶとい攻撃を見せており、チームとして成長を見せつつある。対する桐光学園は、ここまで綱渡りの試合が続いているが、4試合で30得点。踏ん張る投手陣を上手く打線がカバーできている。投打の中心はサブマリン・中川颯。そして4番打者としてチームを引っ張っている。
お互い継投策で勝ちあがり、さらに打線も破壊力がある。終盤まで見離せない試合展開になりそうだ。
神奈川のベスト8は、今年の話題校が残る展開となった。それだけにハイレベルなゲームが期待できそうだ。最後まで神奈川の高校野球ファン、いや神奈川の高校野球に関心を寄せる高校野球ファンを熱くさせることは間違いない。
(文・河嶋宗一)