【ドラフト1位特集】平沢 大河選手の3年間の軌跡を写真と年表で振り返る
高校生ナンバーワン内野手・平沢大河(仙台育英)は、千葉ロッテ、東北楽天の2球団から指名を受け、抽選の結果千葉ロッテが交渉権を獲得した。千葉ロッテの高卒野手1位指名は西岡 剛以来となり、西岡同様、スター野手へ育つことが期待される平沢大河の活躍を年表と写真で振り返る。
平沢大河選手の活躍を年表と写真で振り返る
本塁打を打つ平沢 大河(仙台育英)【2014年春季東北大会2回戦 仙台育英vsいわき光洋】
■2013年4月
仙台育英入学
■2013年9月
1年秋にして3番ショートの座を獲得
■2014年6月
第61回春季東北地区高等学校野球大会 2回戦(対いわき光洋)で先制2ランを打つ活躍
平沢 大河(仙台育英)【2014年秋季東北大会準決勝 仙台育英vs八戸学院光星】
■2014年10月
第67回秋季東北地区高等学校野球大会 準決勝(対八戸学院光星で2本の三塁打、1本の二塁打を打ち大活躍
同大会決勝 (対大曲工)で5打数2安打2打点の活躍をみせ優勝に貢献
■2014年11月
第45回記念明治神宮野球大会 決勝(対浦和学院)では本塁打を放つ活躍で、チームも優勝を収めた
選抜大会へ向けて準備する平沢 大河(仙台育英)
■2015年1月
第87回選抜高等学校野球大会出場決定!
■2015年2月
選抜大会へ向けて準備する平沢
■2015年3月
第87回選抜高等学校野球大会 2回戦敗退
9打数2安打と満足いく打撃ができず
U-18ワールドカップ・キューバ戦に出場する平沢 大河
■2015年8月
第27回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ出場
主に3、5番を打ち、31打数8安打10打点の活躍。大会ベストナイン遊撃手に選出される
指名直後の平沢 大河(仙台育英)
■2015年10月
プロ志望届提出
千葉ロッテマリーンズからドラフト1位指名を受ける
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西岡 剛のような活躍を
西岡 剛以来となる高卒野手ドラフト1位指名を受けた平沢大河。期待は西岡 剛並みの成績を残すことではないだろうか。西岡も三拍子揃った遊撃手として評価されていた逸材で、入団時の境遇が実に似ている。
西岡は高卒1年目から7試合に出場し、いきなり9打数3安打、打率.333と非常に期待が持てる数字を残した。そして2年目の2004年は63試合に出場し、6本塁打、35打点、打率.255と高卒2年目とは思えない数字を残す。そして高卒3年目にレギュラーの座を掴むと122試合に出場し、日本一を経験した。キャリアハイは8年目の2010年。11本塁打、59打点、22盗塁、打率.346と一発も打てて、盗塁もできて、さらに勝負強い打者として、二度目の日本一を経験した西岡はその後MLB入りした。
西岡はまさにスター選手の階段を順調に上っていったが、平沢はどうだろうか。平沢の打撃の完成度は非常に高いものがあり、U-18ワールドカップで木製バットに対応していた姿を見ると、まず1年目は二軍ならばすぐに活躍が期待できそうだ。
昨年の千葉ロッテのドラフトでは、高卒野手では脇本直人(健大高崎・2014年インタビュー)、香月一也(大阪桐蔭・2014年インタビュー)の2人が指名されたが、脇本は今シーズン、ファームで99試合、香月は93試合経験したことを踏まえると、平沢も次世代の遊撃手候補として同様の試合数をこなすことは間違いない。
遊撃手はいつでも競争が激しいが、平沢はその競争を勝ちぬくだけの力を秘めている。その一つは意識の高さだ。平沢は不調時になると強引な打撃になることが多かったが、その課題を見直し、しっかりと打って結果を残し、修正してきた。またU-18ワールドカップでも、左中間へ強い打球を打つことをイメージし、その通りに左中間へ鋭い打球を飛ばすことができていた。
そして平沢の最大の武器は「振れる」こと。8月26日、侍ジャパン大学代表との壮行試合で、平沢は最速156キロ右腕・田中 正義から痛烈な右前安打を放った。多くの選手が空振り、見送るだけの中、平沢は初球から果敢に振っていった。この姿勢は大事で、まるでプロの選手を見ているかのようなスイングだった。
176センチ76キロと細身ながら、しっかりと振れて飛ばせる技術を持った選手なので、あとは体を作って、木製バットで遠くへ飛ばすコツを掴めば、本塁打を量産できる選手になるだろう。千葉ロッテには久しいスター候補生の内野手。これまで高校野球ファンの心をつかんできたが、次は千葉ロッテファンの心をつかむ活躍を見せてほしい。
■平沢 大河選手インタビュー(2015年02月27日公開)も合わせてチェック!
(文=河嶋 宗一)
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