県立倉敷工業高等学校(岡山)
集合写真(倉敷工)
春夏通じて甲子園19回出場の古豪
■倉敷工はどんな学校?
岡山県倉敷市にある岡山県立倉敷工業高等学校は1939年に岡山県倉敷工業学校として開校し、53年に現校名となった。現在は機械科、電子機械科、電気科、工業化学科、ファッション技術科が設置されている。野球部は春夏通じて甲子園に19回出場し、最高成績は49年夏、57年春、68年春、68年夏の全国4強。昨秋は岡山大会でベスト8まで勝ち進んでおり、09年春以来の甲子園出場を狙っている。
■倉敷工野球部の紹介
現在、野球部は2年生18名、1年生39名の計57名。部員は多いが、打撃ゲージを増やしたことで複数の選手が同時に打撃練習できる環境が整っている。名物練習は丸太ラン。毎日、15kgの丸太を抱えて80mを13秒以内で走り、ジョグで帰るのを10本。また、倉敷市を代表する観光地・美観地区の一角にある阿智神社の88段ある階段を全力で駆け上がるトレーニングもしている。
■倉敷工を引っ張る選手は?
チームの中心は、エースとして昨秋の岡山大会の全試合に先発し、ピッチングでもバッティングでも貢献した平 大祐投手。4番として勝負強いバッティングをし、捕手としても投手を引っ張っている高橋 大暉選手。練習中やベンチで常に声を掛け続けるチームのまとめ役・加藤 楓稀選手。また、チーム1の努力家である野間 貴晴選手、毎日の歩行スイングを欠かさない山下 順也選手、そして、1日1回ずつノルマを増やしていく腕立て伏せを毎朝続けている八巻 凌選手、宮武 凌斗選手らも成長が見込まれている。
■秋季大会でつかんだ手応
秋季岡山大会の初戦は、昨夏の3回戦で敗れた岡山理大付。「先輩たちに代わって、リベンジする気持ちが強かった」と、宮武副主将が振り返る一戦は11対4の8回コールドで快勝した。しかし、準々決勝で今年のセンバツ出場を決めた創志学園に無念の降雨コールド負け。チームは「どんな環境でも『ぶれない心』と、いろんな状況に対応するための『準備』が大切」だということを学んだ。
■この冬の意気込み
チームのスローガンは「明厳笑」。宮武副主将は「練習には明るく入り、メリハリを付けて厳しく励み、最後には笑って終わるオフシーズンにしよう」という意味だと教えてくれた。また、「メンタルトレーニングを取り入れて考え方や捉え方を学び、春にはひと回り大きくなっているような冬にしたい」と、話す宮武副主将。「2年生も1年生も髙田 康隆監督になって最初のオフシーズンなので、今までにないトレーニングや食事合宿など初めてのことが多い冬になりますが、乗り越えた先には必ず甲子園があることを信じてやりきります」と、決意を語っている。
人間力がある氣の強い男になる!
ここからは井上 輝大主将と加藤 楓稀グラウンド主将にお話を伺います。
井上輝大主将(倉敷商)
Q. 秋に見つかった課題はどんなことでしたか?
井上:技術とメンタルの向上が課題です。
加藤:試合前半の集中力と氣を出すことです。
Q. この冬はどんな冬にしたいですか?
井上:「克己」をテーマに全員でやりきる冬にしたいです。
加藤:最後までやりきり、全員が長打を打てるように振り込んでいきたいです。
Q. モットーにしていることや好きな言葉はありますか?
井上:「明厳笑」です。
加藤:自分も同じです。
加藤楓稀副主将(倉敷商)
Q. では、チームの好きなところや、ここは他のチームに負けない!というところを教えてください。
井上:オンとオフの切り替えができ、野球に真剣に取り組むところです。
加藤:絆の強さと団結力は負けません。
Q. この冬の目標宣言をお願いします。
井上:この冬は自分自身を鍛えあげ、誰にも負けない「氣」の強い男になります!
加藤:体重や筋力を増やして力強い打撃を手に入れ、投手と内野手を両立。そして、人間力のある氣を持った男になる!
井上選手、加藤選手ありがとうございました!
試合の様子(倉敷工)
新しい歴史は俺たちで作ろう!
最後に髙田 康隆監督にお話を伺いました。
Q. 今年のチームはどんなテーマでチーム作りをしてきましたか?この冬のテーマも教えて下さい。
テーマは「新しい歴史への挑戦」「意識改革」です。
Q. 昨秋の大会を振り返り、冬の強化ポイントを教えてください。
秋の大会では、フィジカルをはじめとして全面的に力不足だと感じました。冬は「花が咲かない寒い日は、下へ下へと根を伸ばせ」をテーマに掲げ、フィジカルとメンタルの強化を中心にしっかりと土台を作りたいと考えています。
Q. 冬のトレーニングに励む選手達にメッセージをお願いします。
新しい歴史は俺たちで作ろう!
お前たちなら、絶対に出来る!!
髙田監督、そして倉敷工業高校野球部の皆さんありがとうございました。
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!