「私たちのやりがいは選手の笑顔を見ること!」県立観音寺中央高等学校【頑張る!マネージャー】
観音寺中央高校は1923年に観音寺商業学校として開校。71年後の1994年に香川県立観音寺中央高等学校として改称され、現在に至ります。野球部は、改称した翌年の1995年には春、夏と甲子園に出場。春の選抜抜大会では初の甲子園出場に留まることなく、初出場にして初優勝を飾りました。そんな観音寺中央は、来年の4月から三豊工と統合し、観音寺総合となるため、この夏が観音寺中央として迎える最後の夏となります。
観音寺中央の今年のチームは、秋季大会、春季大会とともに、1点差で2回戦より先に進出することが出来ずに、悔しい結果が続いています。そして、これから始まる夏は、21年前に初出場、初優勝を納めたチーム「観音寺中央」で挑む、全学年にとって最後の夏。甲子園への道を切り開くべく、練習を積み重ねてきた32名の選手を支えるのは、3名のマネージャーの方々。どのようなことを心掛け、日々選手を支えているのでしょうか。マネージャーの方々の心の声に迫ります!
私たち、気配り力は負けません!
大門 恵里奈さん(観音寺中央高等学校)
観音寺中央として、最後の夏を迎える32人の選手と3人のマネージャー。3年生の高橋 萌さん、2年生の大門 恵里奈さん、香川 恵里佳さん。
「熱中症やボールが当たったりした選手に対し、素早く対応できるように、選手全員に対し、目を向けることを心掛けている」
という観音寺中央野球部のマネージャーの方々。周りに目を配ることを心掛けながら、おにぎりを作りや清掃、試合の記録をとるなど、その他日々さまざまな事を行っています。
そして、そんな心掛けからは、「周囲への気配り」について高校に負けていないという自信が伺えます。
香川 恵里佳さん(観音寺中央高等学校)
そんな彼女たちが、マネージャーとしてのやりがいを感じる瞬間は、「ありがとう」と選手に言ってもらった時。選手の感謝の言葉がマネージャーのやりがいとなり、更に頑張ろうと思えることから、32人の選手と3人のマネージャーの間に、良い関係が築けていることが伺えます。
そして今回3人のマネージャーの方から、観音寺中央高校野球部の選手達にメッセージをいただきました。
「しっかりご飯を食べて、けがをしないように、残り少ない1日1日を大切に頑張ってください!」
試合に勝ったあとの選手たちの笑顔が見たい!
そして、ここからは3年生の高橋 萌さんに更にお話を伺いました!
監督に「“自分-野球=ゼロ”じゃ魅力が無い」
と言われたことが心に残っているという高橋さん。そんな彼女は、野球を観戦することが好きでマネージャーになったそうです。そして、観るだけでなく選手のそばで支えるマネージャーになることで成長した点を伺うと、
「家庭的な仕事が多かったり、礼儀を学べたりしたので、家で積極的に手伝ったり、外食に行った時は、店員さんにお礼を言えるようになりました」
と自分自身がその立場になり、してもらって嬉しかったことを人にもしっかりできるようになったとのことです。
高橋 萌さん(観音寺中央高等学校)
そして、「先のことをしっかり考えながら、要領よく働くことができるマネージャー」になりたいと語ってくれました。常に考え、それを実行に移すことができるマネージャーになりたいという高橋さんですが、部活と検定の勉強を両立させないといけない時期には挫折しかけたことがあったそう。
しかし、そんな時期でもマネージャー活動を諦めなかった、そんなマネージャーのやりがいとは、「試合に勝った時選手の笑顔を見れたこと」。野球観戦が好きでマネージャーとして選手を支える立場になり、いつからか、野球自体はもちろんのこと、選手の笑顔を見ることが何よりもやりがいと感じると話してくれた高橋さん。
そして最後に、観音寺中央高校野球部の選手達に、チームにとって3名のマネージャーの方はどんな存在かを尋ねてみました。
「毎日、夜遅くまで残ってチームのために働いてくれているマネージャーのみんながいなければ、チームはとても困ると思う。毎日、働いてくれているマネージャーのためにも、1日1日練習を積み重ね、試合で勝ちたいです!」
選手の笑顔と感謝の言葉がマネージャーのやりがいとなり、様々な活動をしているマネージャーの方に対し、結果で感謝の気持ちを表したいという観音寺中央野球部。何気ない存在ではなく、いなくてはならない大切な存在だと語る選手と迎える観音寺中央としての最後の夏!勝利と笑顔をマネージャーの方々に届け続ける最高の夏にしてください!