沖縄尚学高等学校(沖縄) 【九州地区代表】
沖縄尚学高等学校九州地区・沖縄2年連続2回目
チーム紹介
昨年に続いて沖縄県大会2位から九州大会を制した。
九州4試合でのチーム打率は.2割8分2厘。数字以上にここぞという場面での集中力が目立った。
決勝(2013年10月31日)では8回に、二死走者なしから連打でチャンスを作って、代打・金城 太希が2点タイムリー。この試合全体では5安打で4得点。そのうち3安打をこの8回に放った。相手が12安打放ったのとは対照的だ。準決勝(2013年10月30日)でも6回に3点を奪って上げて勝負を決定づけている。
1番の赤嶺 謙は主将。夏の甲子園では5番で起用され、1回戦の福知山成美戦で5打数4安打1打点と活躍した。秋の沖縄県大会では4割1分2厘をマークし、打線を引っ張った。
九州大会で好調だったのが4番の安里 健。初戦で本塁打を放つなど、4試合で14打数6安打、4割2分9厘の打率を残した。安里は夏の甲子園でも代打で出場し、ヒットを放っている。
ディフェンスでは九州4試合で失策5。旧チームのメンバーが残った外野陣に比べ、内野手の多くが入れ替わっため、まだまだチームはこれから。人工芝の神宮で、さらに経験を積む。
投手紹介
昨年は比嘉 健一朗、宇良 淳という二枚看板だったが、今年は絶対的エースとして山城 大智がマウンドに上がる。今年夏の甲子園でもマウンドに上がり、2試合で5イニングを投げた。新チームでは県大会、九州大会と合わせて9試合中8試合で先発。直球の最速は141キロで、カーブとスライダー、ツーシームを持つ。直球とカーブでは30キロ近く球速が違う緩急が武器。左足を高く上げるフォームも特徴の一つと言える。九州大会4試合の防御率は0.79。準々決勝の波佐見戦(2013年10月28日)で10奪三振、準決勝の鎮西戦では1安打完投。試合毎に逞しく成長を果たした。決勝の美里工業戦では、連投の疲れで苦しんだが、1イニングを最少失点で抑え、味方の逆転への流れを作った。
決勝でショートリリーフした神里 廣之介が二番手格。山城ら、旧チームでもベンチ入りしていた選手が甲子園で戦っている時に行われた、新人中央大会で好投した。秋の県大会では3回戦で一度だけ先発している。
公式戦8勝1敗
勝ち上がり | 相手 | |||
---|---|---|---|---|
沖縄県大会 | 2回戦 | ○ | 2-0 |
興南 |
3回戦 | ○ | 7-0 |
与勝 | |
準々決勝 | ○ | 2-0 | 真和志 | |
準決勝 | ○ | 10-0 | 宜野座 | |
決勝 | ● | 0-3 |
美里工業 | |
九州大会 | 2回戦 | ○ | 3-1 |
日南学園 |
準々決勝 | ○ | 9-1 |
波佐見 | |
準決勝 | ○ | 4-1 |
鎮西 | |
決勝 | ○ | 4-3 |
美里工業 |
九州大会での登録選手(◎:主将)
背番号 | 名前 | 学年 | 身長 | 体重 | |
---|---|---|---|---|---|
1 | 山城 大智 | 2 | 175 | 68 | |
2 | 伊良部 渉太 | 2 | 173 | 69 | |
3 | 上原 康汰 | 2 | 184 | 77 | |
4 | 久保 柊人 | 2 | 174 | 72 | |
5 | 安里 健 | 2 | 181 | 82 | |
6 | 砂川 修 | 2 | 175 | 70 | |
7 | 西平 大樹 | 2 | 175 | 75 | |
8 | ◎ | 赤嶺 謙 | 2 | 176 | 73 |
9 | 与那覇 廉 | 1 | 166 | 73 | |
10 | 神里 廣之介 | 1 | 169 | 76 | |
11 | 渕上 大蔵 | 2 | 156 | 50 | |
12 | 中村 将己 | 1 | 164 | 54 | |
13 | 金城 太希 | 2 | 169 | 65 | |
14 | 赤嶺 拓 | 2 | 169 | 68 | |
15 | 眞榮城 健 | 2 | 171 | 68 | |
16 | 松川 大地 | 1 | 160 | 62 | |
17 | 上原 大雅 | 1 | 166 | 58 | |
18 | 知念 良平 | 1 | 173 | 73 | |
19 | 佐野 健斗 | 2 | 170 | 64 | |
20 | 山城 太聖 | 2 | 175 | 65 |
記録員 | 宮里 太基 |
監督 | 比嘉 公也 |
部長 | 大城 英健 |
■高校別データ:沖縄尚学
(文・松倉 雄太)