Column

スーパー1年生BIG4が登場する神宮大会ベスト4が熱い。歴史に残る準決勝になるのか?

2021.11.23

 11月23日、明治神宮大会は、高校の部が準決勝、大学の部は準々決勝2試合が行われ、この日で全校登場となる。勤労感謝の日となるこの日は多くの観客で埋まる試合となりそうだ。

 大会前に高校の部、最注目選手として挙げた広島広陵(中国・広島)の真鍋慧内野手、花巻東(東北・岩手)の高校通算48本塁打のスラッガー・佐々木麟太郎内野手、九州国際大付(九州・福岡)の大型スラッガー・佐倉 俠史朗内野手、大阪桐蔭(近畿・大阪)の145キロ左腕・前田 悠伍投手と1年生BIG4が残る結果となった。

 今大会に入って急激に人気を高めている4人の選手たち。4人の魅力を改めてお伝えしたい。

スーパー1年生BIG4が登場する神宮大会ベスト4が熱い。歴史に残る準決勝になるのか? | 高校野球ドットコム関連記事はこちらから!
通算47本塁打のスラッガー、九州、広島の怪童、大阪桐蔭史上最高左腕など神宮をわかせる4人の1年生たち
西日本に超高校級捕手が2名。スラッガー揃いの明秀日立など神宮をわかせる逸材野手たち

大阪桐蔭2年生トリオ、クラークの2枚看板など明治神宮大会でブレイクを狙う好投手たち

4人それぞれの魅力を徹底分析

スーパー1年生BIG4が登場する神宮大会ベスト4が熱い。歴史に残る準決勝になるのか? | 高校野球ドットコム
左から広陵・真鍋慧、花巻東・佐々木麟太郎、大阪桐蔭・前田悠伍、九州国際大付・佐倉 俠史朗

 佐々木は大会初戦・國學院久我山(東京)戦の初打席、初スイングで見事に右中間へ本塁打を放った。さらに2本の犠牲フライを放ち、3打点。7000人の観客を沸かせた。そして準々決勝の高知(四国・高知)戦で、適時打を放ち、すでに4打点を挙げている。この大会まで怪我もあり不調が続いたが、しっかりと合わせてくるあたり、スター性も感じさせる。

 広島広陵の真鍋は、初戦で明秀日立(関東・茨城)の好投手・猪俣駿太(2年)から3安打を記録した。189センチの大型スラッガーで、インパクトまで無駄がないスイングを見せていた。打撃の完成度は高く、OBの丸子達也(早稲田大-JR東日本)を彷彿させる。

 守備を徹底的に鍛え込む広島広陵で揉まれていることもあってか、佐々木、佐倉と比べても格段に一塁守備が上手い。世代を代表するスラッガーの対決となる花巻東戦は注目だ。

 九州国際大付の佐倉は、初戦で適時打を放ったものの、タイミングが崩され、九州大会と比べると自分の間合いで打てていない。厳しいマークを受けながら、甘い球を逃さない技術が問われる。

 来春選抜出場はほぼ当確だが、甲子園を前にこういう経験ができているのは大きいだろう。好投手が揃う大阪桐蔭の投手陣相手に実力を発揮できるか。

 大阪桐蔭の前田は今年、神宮大会に出場している大学生左腕と比較しても群を抜いている。常時135キロ〜144キロの球速帯は他を突き抜けている。さらにコントロールもよく、スライダー、カットボール、カーブ、チェンジアップを低めに集める。初戦では強打の敦賀気比(北信越・福井)打線を相手に、2番手で6回を投げて10奪三振と圧巻の投球を見せた。

 前田に関しては特に言うことがないぐらい、信頼されている。前田の負担を軽くするためにも2年生投手の奮闘が鍵となるだろう。

 明治神宮大会が行われている神宮球場のバックスクリーンには、試合と試合のインターバルで、歴代の好打者、好投手、名勝負の特集が映し出されている。数年後、あるいは10年後、こういう映像に入ってもおかしくない4人が、今大会準決勝で観客を沸かせるどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

(記事:河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.04

【春季愛知県大会】注目の師弟対決の決勝、享栄が中京大中京を下して8年ぶり8回目の優勝

2024.05.04

1500人近くの中学生が肩肘検診を一斉に受ける!ポニーのお祭り行事・ポニーフェスタは今年も大盛況!

2024.05.04

【新潟】東京学館新潟、糸魚川がコールド勝ちでベスト16入り<春季県大会>

2024.05.04

【石川】日本航空石川、星稜、小松大谷、金沢学院大附が4強入り<春季県大会>

2024.05.04

【大阪】大阪桐蔭、大体大浪商などがベスト16で夏シード獲得、履正社は2年連続ノーシード<春季大会>

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.29

【福井】福井工大福井、丹生、坂井、美方が8強入り<春季県大会>

2024.04.29

【春季埼玉県大会】今年の西武台はバランス型!投手陣の完封リレーで初戦突破!

2024.04.29

東海大相模の149キロ右腕・福田拓翔が6回10奪三振の快投!「甲子園で150キロを投げたい」とセンバツV・健大高崎の石垣をライバルに!

2024.04.29

【石川】金沢、遊学館がコールド勝ちでベスト16入り<春季県大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>