三浦 銀二選手 (福岡大大濠)

三浦 銀二

球歴:福岡大大濠

都道府県:福岡

ポジション:投手

投打:右 / 右

学年:卒業

寸評

 投手好きの方ならば誰も惹かれる本格派右腕・三浦銀二。甲子園8強入りしたピッチングは選抜ナンバーワンピッチャーに相応しいものはあった。だからこそ今大会のエース候補として期待しているのだが...。練習試合では計4イニングを投げて6失点と苦しいピッチングが続いている。 (投球内容)  右オーバーから投げ込むストレートは常時130キロ後半~140キロ前半。好調時は、146キロを計測する。回転数が高いストレートは素晴らしく、大学生と比較しても遜色ない実戦的なストレートで、高めに決まった時は空振りも奪える。しかし、なぜか、そのストレートが綺麗に振り抜かれてしまう。フォームを見ても、開きが決して速くない投手なのだが、それが何かを考えなければならないだろう。  変化球はスライダー、カーブ、チェンジアップの3球種が中心。スライダーの切れも実戦的なで、チェンジアップの精度、カーブの精度も標準レベル。さすが、全国レベルの好投手で、福岡大会で、54イニングで68奪三振、防御率0.83、奪三振率11.33、K/BBは5.66と素晴らしい実績を残したのもうなづける投手である。  ただ練習試合のピッチングを振り返ると、そのピッチングに狂いが見える。三浦のボールは走っていないのかといえばそうではなく、回転数の高いストレートは内外角へ突くことはできており、要所で良いボールがいき、高めへのつり球でも三振が取れて三浦らしさは見せている。しかし守備のミスがあったり、大事なところで高めに浮いたりと悪循環があるのは確か。とにかく本戦まで捕手と話し合い。守りは緊張感をもって守ってほしい。 (投球フォーム)  ワインドアップから始動する。ゆったりと左足を上げてから、右足の膝を適度に伸ばしてバランス良く足を上げていく。そこから踏み出しに入っていくが、左足を遊撃方向へ伸ばしていきながら、重心を下げていき、お尻から先行するヒップファーストを取ることができており、縦回転の動きができているので、縦系の変化球もしっかりと投げられる土台はできている。  左腕のグラブの動きを見ると斜めに突き出して、左胸に抱え込んでいる。こうしてみると開きを抑えることができており、テークバックの動きを見ると内回りの旋回からトップを形成。しっかりと肘が上がり、胸もしっかりと張ることができている。体への負担も小さく、そして強いストレートをコントロール良く投げられる土台はできている。そしてリリース。打者寄りでリリースすることができており、リリースポイントも安定している。指先にしっかりと力が伝わったリリースができており、バックスピンがかかったストレートを投げ込むことができる。最後のフィニッシュでもしっかりと腕を振りきって、左足にしっかりと体重が乗った状態でフィニッシュを終えることができている。  投球フォームには大きな欠点はなく、バックスピンがかかったストレートをコントロール良く投げるためのフォーム。
更新日時:2017.08.30

将来の可能性

 投手としての総合力の高さはさすが代表に選ばれた投手と呼ばれるものはあるが、どうも悪循環がある。何かきっかけをつかめば、世界で活躍できる投手になりうるだろう。  タイプ的には高卒プロというより、大学を経由して、プロを目指す投手。練習試合だけの投球がすべてではないが、三浦自身、大学生相手に振り抜かれる投球に、何か感じたものはあるかもしれない。それもすべて糧にして、ぜひ世界でも、次のステージでも光り輝く投手になってほしい。
更新日時:2017.08.30

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