140キロ超え多数、左腕の好投手が3枚と浦和学院投手陣の実力は全国トップクラス
第94回選抜大会のトーナメント表
・浦和学院、敦賀気比などが属するブロック
・大阪桐蔭、花巻東などが属するブロック
・ベスト8以上の組み合わせ
大会特集
・第94回センバツ大会概要
・第94回センバツ出場校一覧
・BIG4特集
・第94回センバツ注目選手【投手】
・第94回センバツ注目選手【野手】
・インタビュー記事一覧
・コラム記事一覧
・2021年秋の大会 上位進出校一覧
・出場校に在籍する日本代表経験者
宮城 誇南、金田 優太
7年ぶりのセンバツ出場を果たし、今年の開幕戦に登場する浦和学院(埼玉)の強みといえば、投手力だ。投手の1つの指標である140キロ超えの投手が多くいる。そんな投手陣を紹介していきたい。
エースの宮城 誇南投手(3年)は最速142キロの快速球と、切れのある変化球で翻弄する左腕。読谷ボーイズ時代から130キロ後半の速球を投げていた。1年秋から公式戦を経験し、主戦左腕として2年春の県大会優勝、関東大会も経験した。しかし、昨夏の甲子園では初戦敗退。昨秋の公式戦では防御率3.62と満足いくものではなかった。フォームを一から見直し、12月の練習では黙々とネットスローに励んだ。これまで上半身に頼る投球フォームになっていたが、下半身の力をしっかりと伝えるために、一からフォームを鍛え直した。
取材の際は、キレの良いストレートを次々と投げ込んでいて、調子の良さがうかがえた。宮城も「秋に比べて、球の質は自分の中でも上がっている感覚があり、楽しみです」と笑顔を見せる。その後の対外試合ではあまり良い投球はできずにいたが、10日の東海大菅生戦では5回2失点と力投をみせ、最速142キロもマークした。宮城も「だいぶ良くなってきました。ブルペンとマウンドでは、どうしても感覚の違いがあって、それをどう自分が違和感なく投げられるようにできるか。かなり感覚的なものになりますが、それがしっかりとマウンドでも実行できるようになりました」と手応えをつかんでいる。
今センバツでは緊張との戦いにもなる開幕戦に登場となったが、経験のある宮城だけに、やはり頼りになる。そして打撃、守備、走塁、投球と何でもできる万能型プレイヤー・金田 優太投手(3年)の存在も大きい。東海大菅生戦では142キロをマーク。右スリークォーター気味に投げ込む直球には威力があり、スライダーの切れも素晴らしい。
第94回選抜大会のトーナメント表
・浦和学院、敦賀気比などが属するブロック
・大阪桐蔭、花巻東などが属するブロック
・ベスト8以上の組み合わせ
大会特集
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・第94回センバツ出場校一覧
・BIG4特集
・第94回センバツ注目選手【投手】
・第94回センバツ注目選手【野手】
・インタビュー記事一覧
・コラム記事一覧
・2021年秋の大会 上位進出校一覧
・出場校に在籍する日本代表経験者
芳野 大輝、小田部 夏行、野口 拓夢
さらに、甲子園で登板経験のある左腕・芳野 大輝投手(3年)も、かなり切れのある直球を投げるまで成長を見せていた。U-15代表経験のある西田 稀士郎投手(3年)もスリークォーター気味から癖のある直球を武器にする。
秋にベンチ入りしていた野口 拓夢投手(3年)はバランスが取れたフォームで、130キロ前半の速球には球速表示以上の伸びを感じさせる。他にも147キロ右腕・小田部 夏行投手(3年)、本格派右腕・浅田 康成投手(3年)と他校ならばベンチ入りしてもおかしくないような実力派がベンチ入りを争っている状況だ。
2年生にも月野 龍投手と渡邉 聡之介投手と期待の速球投手がいる。これほど好投手が揃った高校はなかなかない。
ベンチ入りは18名。その中で投手陣は何名、入れるのか。浦和学院の登場は開幕戦。緊張感との戦いにもなるが、モノにすることができれば、全国制覇するには日程的に大きなアドバンテージもあるだけに、投手力が強い浦和学院にとっては有利。前評判通りの実力を発揮できるか、大いに注目していきたい。
(文=河嶋 宗一)