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大会4日目は花咲徳栄の高橋、広島新庄の堀とドラフト候補に挙がる両左腕が登場!!

2016.08.09

大会4日目は花咲徳栄の高橋、広島新庄の堀とドラフト候補に挙がる両左腕が登場!!

左:堀 瑞輝 (広島新庄)、右:高橋昂也(花咲徳栄)

 大会4日目を迎えた第98回高等学校野球選手権大会。明日は大会注目左腕が2人登場する。また4試合の見所をチェック!

第1試合 関東一(東東京)vs広島新庄(広島)
関東一は好投手対応には自信を持っているが、第98回全国高校野球選手権初戦の相手は、左の好投手と対戦することとなった。

 広島新庄のエース・堀 瑞輝は最速147キロを誇る好左腕で、コンスタントに140キロ中盤を計測するのだ。関東一にとって苦しむかもしれない。だが、終盤に強い関東一、必ず捉えてくるだろう。

 堀はどう持ちこたえて、自分のピッチングができるかがカギになりそうだ。一方、打線は23打数10安打を打っているエース堀や、24打数10安打を打っている北谷奨吾、1番を打つ杉村泰嘉など好打者が多く、さらに広島大会6試合で22盗塁を記録しているように、状況により機動力を駆使する。

第2試合 京都翔英(京都)vs樟南(鹿児島)
  京都翔英はU-15代表経験のある石原 彪のパフォーマンスに注目。さらに打撃も強化され、一気に畳みかけた時の攻撃は脅威だ。

 石原 彪は強肩強打の捕手で、今年はドラフト候補に挙がる捕手が少ないだけに石原の注目度は非常に上がっている。対するは、樟南のエース・浜屋 将太は、173センチ66キロと上背はそれほどでもないが、140キロ台のストレートと縦に鋭く落ちるスライダーは脅威。44.2回を投げて、64奪三振。これほど三振を取れる投手もそういない。

 全国初舞台の両者にとって、この対戦は評価を大きく上げるチャンスになるだろう。接戦に持ち込むために、また京都翔英はエースの瀧野雅太がどれだけ粘り強いピッチングができるか。

第3試合 星稜(石川)vs市立和歌山(和歌山)
 星稜寺西建虎谷貴哉など強打者が勢揃い。非常に攻撃力が高く、勢いに乗れば大量点も期待できるが、相手はプロ注目のエース・赤羽陸。選抜に比べてボールの走りも良くなり、変化球の幅も広がり、簡単には打ち崩せない投手へ成長してきている。また市立和歌山は、本塁打は少ないが、全体的に広角に打てる打者が揃い、内外野の間を抜ける鋭い打球を打ち点をもぎ取っていくチームだ。星稜は絶対的なエースはおらず、継投策で勝負。試合の流れは序盤の試合展開次第ということになりそうだ。

第4試合 花咲徳栄(埼玉)vs大曲工(秋田)

  花咲徳栄は大会注目左腕・高橋昂也に注目。速球、変化球の切れはどれをとってもハイレベルで、引き出しが広い。そのため高橋のペースにはまれば三振を多く量産できそうだ。また打線も主将で俊足巧打・岡崎大輔、打撃好調だった楠本晃希など左の好打者が揃い、そつのない攻撃で加点をしていく。守備も堅く、この試合でも盤石の戦いができるか。大曲工は決勝戦で角館小木田敦也を攻略した集中打が最大の魅力。粘り強く守って、一気に畳みかけたい。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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