試合レポート

千葉黎明vs多古

2020.08.09

専大松戸が3年生18人起用で5回コールド勝ち!!

 千葉黎明が14安打9得点で快勝し、2回戦を突破した。

 千葉黎明の先発は最速141キロ左腕の千葉汐凱。切れ味抜群の直球とカーブを織り混ぜる投球が魅力の好投手だ。
 「初戦は何があるかわからないので、打たせて取るきもちで大事に入りました」と試合後に語った千葉。立ち上がりはボールが高めに浮き、ピンチを背負う場面もあったが、浮き足立つこと無く後続を打ち取り味方の攻撃にリズムを作る。この日の最速も137キロに止まったが、実力の一端はしっかりと示した。

 打線は2回表、9番・二出川翼のタイムリーや相手の守備のミス絡め2点先制すると、その後も3回に1得点を挙げ、5回にも4番・千葉の犠牲フライで追加点を挙げるなど着実にリードを広げた。

 対する多古は、5回に3番・石原歩人のセンター前タイムリーで1点返し、守備でも3回からマウンドに上がった背番号18の松井海翔が粘りの投球を見せて、何とか千葉黎明に食らいついていた。

 だが、6回表に一死二塁から1番・江川岳のタイムリーツーベースで5点目を許すと、ここで松井は降板。
 ここから千葉黎明打線はさらに打線の勢いが増して、最終的に試合は9対1の8回コールドで千葉黎明が勝利した。

 「1番から9番まで隙がありませんでした。まだまだスピードがないので、外野まで飛ばされました」(多古・松井)

 これで3回戦進出を決めた千葉黎明。先発投手として試合を作った千葉は、この日の出来を50点と自らを辛口に評価し、次戦に向けて気持ちを引き締めた。

 「甲子園には繋がりませんが、やってきたことを発揮する大会にしようと頑張ってきました。まだキャッチャーの構えているところにいっていないので、打たせて取る意識を持って投げたいと思います」

 3回戦進出を決めた千葉黎明は、7日に横芝敬愛と対戦の予定だ。
 鵜澤元監督が「千葉だけのチームでは無い」と話したように、千葉以外にも実力のある選手は多いだけに、どんな戦いを見せるのか注目だ。

(記事=栗崎祐太朗

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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