試合レポート

小禄vs石川

2016.09.25

2日間、7時間27分の熱戦は小禄が逆転で勝利!

小禄vs石川 | 高校野球ドットコム

小禄 阿波根

 前日、11時15分に試合開始した小禄と沖縄石川の試合。小禄はチャンスらしいチャンスがなく4安打。沖縄石川は11安打をマークしたが上原悠司の前にあとひと押しが出来ず、両軍ゼロのまま15回を戦い引き分け(途中雨で1時間20分の中断含む)に終わった。1日経っての再試合は小禄上原 悠司をそのまま立ててきたのに対し、沖縄石川は嘉陽練ではなく伊波亜友夢を送った。

 小禄は初回、先頭の宜保 隆弥がセンター前ヒットで出塁。犠打で進めたが3番4番が倒れて得点には至らない。すると沖縄石川はその裏、1番當山 勝与が四球を選ぶと犠打と内野ゴロの間に三塁へ。4番伊波 亜友夢の内野安打タイムリーで先制した。次打者が死球。6番松田 吉希にもタイムリーが生まれて2点目を奪った。前日181球を投げた小禄上原 悠司は、投球練習から疲れが見え隠れしているようだったが、2回3回とピンチを背負うも沖縄石川に追加点は与えず意地を見せた。

 小禄は5回、下位打線の連続四球と宜保のレフト前ヒットで満塁とする。幸地の当たりは内野ゴロとなったがその間に三塁走者が生還して1点を返した。

 6回表、ケガの治療のため伊波 亜友夢が一旦ベンチに下がる。再びマウンドへ上がるも明らかに5回までの伊波 亜友夢とは違った。連続四死球を与えてしまうと、沖縄石川ベンチはサイドハンドの山城晃弥へスイッチする。だが小禄は7番阿波根がレフト前タイムリーで同点に追い付くと、大城空の犠牲フライで一気に逆転した。

 小禄に流れを引き寄せたのは同点タイムリーを放った阿波根。守りでも上原悠司から2番手として引き継いだ阿波根は、4回からマウンドへ上がると8回までの5イニングで許したヒットは僅か2本のみ。そして打線は8回、二死二塁から大城空のセンター前ヒットと相手のエラーが絡む間に大きな4点目を奪った。9回、沖縄石川は長短3連打が飛び出すも、小禄守備陣の落ち着いた中継プレーで断ち切られるなど、あと1点に泣いた。

 勝敗はつけなければならないが、前日の雨天中断を含むと7時間27分。24イニングを戦って僅か1点差ゲームを演じた両軍に拍手を送りたい、稀に見る熱戦だった。

(文=當山 雅通

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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