丸子修学館vs長野俊英
同期指導者対決は古豪丸子修学館に軍配
古豪・丸子修学館が、元NPB監督率いる長野俊英を8対0と8回コールドで退けた。
丸子修学館は初回、安打と四球で一死満塁とし5番宮原大樹がレフト線を破る二塁打を放ち2点を先制。5回にも2番塩沢優斗、3番樋澤紅葉の連続適時打が飛び出し、2点を加えた。さらに長野俊英の2年生左腕高野竜希に疲れが見え始めた8回、丸子修学館は先頭の4番雨宮琢磨がレフトスタンドにソロ本塁打を放つと打線がつながり4点を追加。その裏の長野俊英の攻撃を代わった2年生エース山口大翔が0点に抑え、コールド決着させた。
丸子修学館の先発雨宮は背番号2でもともとは捕手。故障した投手の代役で夏前から試しに投げたところ好投が続き、初戦の先発を任され、力のあるストレートを軸に7回を無失点に抑えた。
3年生が3人だけの長野俊英は、エース高野の粘りの投球で中盤まで食らいついたが、4度の得点圏を生かせず、終盤に突き放された。
丸子修学館の柳沢博美監督と長野俊英の桃井進監督は母校・丸子修学館(当時は丸子実業)の同期。桃井監督はその後ロッテでプレーし、昨年秋に長野俊英の監督に就任。高校卒業後40年近くを経て、高校の指導者として同期対決が実現したが、高校の監督としては〝先輩〟の柳沢監督に軍配が上がった。
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