秋田商業(秋田)「甲子園は譲れない!1秒たりとも無駄にせずに全国を目指す!」
1分、1秒を無駄にせず、甲子園4強を目指す
ランニングをする秋田商の選手たち
■数多の好投手を生んだ秋田を代表する古豪
秋田県秋田市にある秋田市立秋田商業高等学校は、1920年に秋田市商業学校として創立し、48年に現校名となる。現在は商業科が設置されており、会計、流通経済、情報の専門コースを用意している。県内では最も古い歴史を持つ商業高校で、部活動も盛ん。全国優勝の経験を持つサッカー部は今年度の全国高校選手権に44度目の出場を果たしベスト8に進出。レスリング部はソウル五輪のフリースタイル52kg級で金メダルを獲得した佐藤 満を輩出している。
野球部もこれまでに春6回、夏18回の甲子園出場を誇っており、60年春には過去最高の4強という好成績を残した。近年も06年春は佐藤 剛士(元広島)、15年春は成田 翔(ロッテ)を擁してベスト8入りするなど全国の舞台でも活躍している。OBには高山 郁夫(元西武ほか)、石川 雅規(ヤクルト)など。
■秋田商野球部の紹介
野球部は2年生20名、1年生17名の計37名。会田 楓都主将は「走塁力と、ここぞという時の打線。そして、エラーの少ない守備がセールスポイントです」と話す。また、今季のテーマは「がんばらない野球」とのことだが、会田主将は「試合で楽にプレーできるように、練習を必死に頑張るということです」と、その意図を教えてくれた。
■新チームがスタートしてから、最も印象に残っていることは?
秋季中央地区大会の決勝戦では延長11回サヨナラで由利を下し、7年ぶりに優勝した秋田商。会田主将は「自分たちは入学してから1度も優勝を経験したことがなかったので自信が付きました」と振り返る。
また、続く秋田大会ではベスト4まで勝ち上がり、東北大会への出場権を懸けた第3代表決定戦では秋田との接戦を制した。「2対0とリードして迎えた終盤に逆転されてしまい、太田(直)監督から『負けていいんだよ』とハッパをかけられたのですが、意地を見せてチーム全員で2点を取り返して4対3で勝つことができました。その試合のことはとても印象に残っています」(会田主将)
■新チームを引っ張ってきた選手は?
投打のそれぞれで中心となったのは板垣 瑠翼と石川 瑞稀。「板垣はエースとして投手陣を引っ張ったのはもちろん、打撃でも活躍してくれました。石川はチームの絶対的な1番打者で、『絶対に打ってくれる』という信頼感がありました」と、会田主将。
また、春以降の期待の選手としては佐藤 翔也の名前を挙げ、「佐藤は50mを5秒8で走る俊足で、遠投も110mと強肩。さらに、長打力もあるので、ランナーをすべてホームへ返してくれるような打撃を見せてくれると思います」と話している。
■この冬の意気込み!
このオフシーズンは体を大きくするため、技術を上げる練習のなかにもトレーニングを加えている秋田商。会田主将は「今までと同じことをしていては絶対に勝てません。そして、僕たちには時間がないので、全体練習や自主練習に対する姿勢を見直し、『1分、1秒を無駄にしない』という共通意識を全員が持って取り組んで行きます。そうやって自分に厳しく、日本一の練習を毎日、積み重ねていって、甲子園ベスト4以上を目指します!」
[page_break:「甲子園に行きたい」という気持ちは負けない!/「もう一歩、もう一本」の精神で、厳しい冬を乗り越えろ!]「甲子園に行きたい」という気持ちは負けない!
笑顔を見せつつ、辛いトレーニングに励む選手たち
ここからは、秋田商の三浦 裕也選手と渡邊 浩伸選手の二人にお話を伺いました!
Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください
三浦:相手投手をなかなか攻略できない時の、打席のなかでの工夫が課題です。
渡邊:複数得点が取れていなかったので、そのイニングで2人目のランナーを出すことです。
Q.このオフシーズンの目標、個人的に強化したいことを教えてください。
三浦:試合の後半でも動き続けられるように体力を強化したいです。
渡邊:体を大きくして長打力を上げること。守備では基礎的な動きを身に付けたいです。
Q.応援する方々へ自分のここを見てほしいというのを教えてください。
三浦:誰よりも声を出しているので、声です。
渡邊:豪快なフルスイングです
Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?
三浦:どんなに厳しい状況でも、笑って乗り越えられるところです。
渡邊:「甲子園に行きたい」という、強い気持ちは負けません。
Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!
三浦:チームを引っ張れる男になる!
渡邊:「あいつに回せば何とかなる」という選手になります!
三浦選手、渡邊選手、ありがとうございました!
「もう一歩、もう一本」の精神で、厳しい冬を乗り越えろ!
全員でガッツポーズをしてくれた秋田商の選手
太田 直監督にお話を伺いました!
Q. 今年のチームは新チームが始まってからどんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。
実戦経験が乏しいチームだったため、練習試合だけでなく通常の練習から紅白戦やケースを決めた試合形式のノックといった実戦に近い内容の練習をしてきました。
Q. 秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えてください。
秋季大会には、複数の投手を使って戦うスタイルで臨みました。このオフシーズンは体作りだけでなく、冬場にしかできないような練習に取り組みたいと考えています。
Q. 最後に、これから厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!
「もう一歩、もう一本」の精神で乗り越えてほしい!
太田監督、そして秋田商高校野球部の皆様ありがとうございました!
今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!