【7日目見所】東海大相模vs静岡の攻撃型チームが激突!最初にベスト8入りを決めるのは?
斎藤礼二(東海大相模)※写真提供 共同通信
3月23日から開幕した[stadium]甲子園球場[/stadium]で、第90回記念選抜高等学校野球大会。大会7日目は第2試合で三重三重が登場し、これで36校すべてが甲子園に登場した形となる。第3試合からは3回戦に突入し、最初のベスト8進出が決まる。3試合の見所を紹介したい。
秋季大会で数々の逆転劇を繰り広げた富島が登場。秋、打率.533を記録した中川大輝主将など、巧打者が揃う。130キロ後半の速球を投げ込む黒木将胤が試合を作り、後半で畳みかける試合展開にもっていきたい。対する星稜はエース・竹谷理央、奥川 恭伸の強力2枚看板の実力は今大会屈指。両投手の実力が発揮できれば、ロースコアは期待できそうだ。また竹谷はクリーンアップを打つ。竹谷が投打で力を発揮すると、一気に波に乗るだろう。どちらが試合の主導権を握るか、注目だ。
三重三重vs日大三
三重三重は最速145キロを誇り、東海地区では評判の逸材だった定本拓真が甲子園デビュー。定本が評判通りの投球をすれば、日大三打線も苦しみそうだ。定本のほかには、秋季大会で好投を見せた福田桃也も控えている。打線は梶田蓮など好打者を中心に畳みかける攻撃を見せていきたい。対する日大三は140キロ越えの投手に対しても攻略できる実力があることを由利工戦で証明。本塁打を放った日置航など中心打者がこの試合でも強打を発揮できるか。投手陣は最速147キロ右腕・井上広輝のピッチングがカギとなりそうだ。お互いの打撃力を発揮されれば、3点~6点ぐらいの勝負となりそうだ。
東海大相模は前回の聖光学院戦で積極的な攻撃で、主導権を握ったように、この試合でも先制攻撃を仕掛けることができるか。多少の失点でもカバーしてしまう攻撃的な野球をこの試合で発揮したい。プロ注目のスラッガー・森下翔太は初戦で強引な打撃が目立っただけにうまく修正することができるか?
対する静岡は、攻撃、守備、走塁とともにソツのない成熟したチームだけに、俊足の村松 開人、齋藤來音がチャンスメイクに徹し、上位打線につないでいきたい。投手陣では右の技巧派・春 翔一朗が東海大相模打線の打ち気をそらすピッチングができるか。この試合では左腕・鈴木 翔也への継投の十分予想される。静岡はどれだけ我慢比べを制することができるが、勝利へのカギとなる。