試合レポート

工学院大附vs都立町田工

2016.07.10

工学院大附が攻守で圧倒 町田工は敗れるも2年生2人が存在感を示す

 工学院大附が活発な打撃で、部員13人の都立町田を圧倒した。
一死二塁から、3番石井秀(3年)の二塁打で1点を先制。2回裏は相手の敵失などで3点を追加。3回裏には6番山門悠人(3年)の適時二塁打で2点を追加する。さらに石井がライト線を破る適時三塁打で2点を追加し、序盤で8対0と大きくリード。

 この日、良かったのは3番の石井。第1打席は痛烈な中前安打。そして第3打席は外角ストレートをうまくおっつけて右翼線を破る痛烈な三塁打。178センチ78キロとバランスの良い体躯をしていて、下半身も、上半身もしっかりと鍛えられているのが伺える。プレー全体にどっしり感があり、スローイングを見ていても、スナップが利いていて、とても力強い。今後も注目をしてみたい選手だった。
 投げては小島稜広(3年)は変化球を駆使して、5回まで無失点に抑えると、6回以降は2番手の岸野貴昭(2年)が120キロ~125キロ前後の直球を押していき、都立町田工打線を抑え、7回コールド勝ちを決めた。工学院大附は石井を中心としたバッテリーのレベルが高い好チームだ。

 敗れた都立町田工だが、部員13人だが、ハツラツとしていた。彼らの良さは何かといえば振り切る姿勢。この日は4番斎藤翔太(2年)が三塁打、5番猿田遼(2年)が二塁打を打ったように、思い切りの良いスイングを見せることができていた。これで3年生4人が抜け、9人ギリギリで新チームを迎えることになる。9人でも戦える都立のチームは多く見てきた。ぜひ秋では攻守ともにハツラツとした野球を見せることを期待したい。

(文=河嶋 宗一

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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