試合レポート

池田vs城南

2013.07.23

第4シード池田、3点差覆し城南に延長12回サヨナラ勝ち!

 
最初から最後まで見所満載の2時間49分だった。徳島池田投手陣から5回までに8安打3点を浴びせた徳島城南打線の鋭いスイング。6回裏には3番・笠井竜太左翼手(3年・主将)、7回裏には4番手投手の8番・渡邉剛志(2年)が「やまびこ打線」を彷彿とさせるソロアーチで追撃した後、8回裏二死二・三塁から6番・藤島勇太(3年)の中前適時打で同点とした徳島池田の執念。

そして9回からは1人で徳島城南マウンドを守る最速137キロ右腕・木村寿規(3年)と徳島池田4番手・渡邉剛志(2年)の緊迫感漂う投手戦へと突入。加えて三塁側ベンチ中央で選手たちを鼓舞する徳島城南・森恭仁監督と、一塁側ベンチホームよりで泰然自若と試合を見つめる徳島池田・岡田康志監督の対照的な采配ぶりも、熱戦に拍車をかけていた。

かくして迎えた延長12回裏。徳島池田は二死から1番・上徳拓馬右翼手(3年)が左前打で出ると、すかさず50メートル走5秒8の俊足を活かし二盗。続く2番・山本駿二塁手(3年)が徳島城南・木村の150球目を左中間に運ぶサヨナラ安打でベスト8入りを決めた。徳島城南は木村、強肩捕手の6番・新谷司(2年)、5打数3安打2打点の3番・平岡拓真二塁手(2年)など将来性豊かな選手たちが実力を発揮したものの、最後は「球運がなかった」の一語に尽きる。

(文=寺下 友徳)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】出水工が延長に及ぶ激戦を制して、サヨナラ勝ち

2024.05.28

春の福岡地区を制した沖学園(福岡)、勝利のカギは異例の「決勝直前沖縄合宿」だった

2024.05.28

【鹿児島NHK選抜大会】川内商工が2試合連続逆転サヨナラ勝ち!雨のため2試合が継続試合

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】樟南vs鹿児島商 かつて「御三家対決」は、樟南が逆転勝利!

2024.05.27

【鹿児島NHK選抜大会】鹿児島実が大島に完封勝利

2024.05.22

【春季関東大会】センバツVの両エース打ちで勝利に貢献!逆転タイムリー放った池田翔吾(常総学院)は指揮官も絶賛の打棒の持ち主!

2024.05.25

【関東】白鷗大足利が初、逆転サヨナラの常総学院は15年ぶり決勝<春季地区大会>

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.05.25

【熊本】九州学院、熊本工が決勝へ<NHK旗>

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商