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前田健太、大瀬良大地ら全員がシーズンで勝ち越し 過去5年の広島の開幕投手たち

2020.03.28

前田健太、大瀬良大地ら全員がシーズンで勝ち越し 過去5年の広島の開幕投手たち | 高校野球ドットコム
2019年の開幕投手を務めた大瀬良大地(広島)

 コロナウィルスの感染拡大を受け、開幕延期が決まったプロ野球。開幕が待ち遠しい日々が続くが、せっかくなので開幕後によりプロ野球を楽しめるデータをお届けしたい。そこで過去5年間の開幕投手を調べ、それぞれの投手成績を比較してみた。今回は昨季セ・リーグ4位の広島東洋カープ。

12球団唯一全ての開幕投手が勝ち越し

前田健太、大瀬良大地ら全員がシーズンで勝ち越し 過去5年の広島の開幕投手たち | 高校野球ドットコム

  2015~2019年の5年間、広島の開幕戦先発マウンドに上がったのは前田健太(現・ツインズ)、ジョンソン、野村祐輔大瀬良大地の4人。彼らの主な投手成績は下記のとおり。

 2016~2018年の間、セ・リーグを3連覇するなどここ数年は強さを見せつけてきた広島だが、その順位と開幕投手の成績は必ずしも一致していないようだ。2015年には前田健太が、2019年には大瀬良大地が二桁勝利を挙げているが、どちらの年も4位に終わっている。前田に至っては1年間ローテーションを守り、200投球回をクリアし、さらに最多勝も獲得したにも関わらずである。2016年はジョンソンが15勝を挙げエースとしてチームを優勝に導いているが、2017年のジョンソン、2018年の野村祐輔は二桁勝利に届かなくてもチームは優勝することができた。

 勝ち星に目を移すと、5年間で54勝を挙げており、これは巨人の59勝に次いで12球団2位の数字だ。さらに、5人全員が勝ち越しており、これは12球団唯一のこと。広島の開幕投手(=エース)は多く勝つだけでなく、「負けない投手」であるとも言える。黒星が少ないだけなら単純に登板数が少ない可能性も出てくるが、平均すると約23試合に登板しており、これはちょうど12球団の平均と一致する。また、投球回については平均約151回と、12球団平均の145回を先発1試合分ほど上回る。それだけ広島の開幕投手たちは、年間を通して「ローテーションを守って、長い回を投げ、負けない」投手だということだ。

 今季の開幕投手は大瀬良大地が2年連続で務める見込みだ。自身初の開幕投手を務めた昨季は11勝に終わったが、その前年にはキャリアハイの15勝を挙げ、最多勝、最高勝率にも輝いている。今季はそれを上回るような投球を見せ、2年ぶりのリーグ制覇を目指すチームをけん引したいところだ。

(記事=林龍也

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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