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選抜大会出場36校の選手からみる最新野球用具トレンド

2013.04.30

選抜大会出場投手にみる最新野球用具トレンド2012年04月27日

2013年4月3日、浦和学院の初優勝で幕を下ろした第85回選抜高校野球大会。今回、ドットコムでは今大会に出場した選手のスパイクの使用率を調査。高校球児たちの最新のトレンドを分析しました!
(調査期間:3月22日~4月3日、出場チーム:36校)

投手陣が使用していたグラブは、ミズノが単独トップ!

 この春、甲子園に出場した36校の投手陣が使用しているグラブを調査した結果、1位は、ミズノで、使用率43%と高い数字をマーク。
 選抜大会で、登板した投手の4割近くがミズノ製のグラブを使用していたことが分かった。2位のメーカーにも2倍以上の差を広げて、首位となっていることから、グラブにおけるミズノブランドの人気がうかがえる結果となった。
 昨今の選手たちはこだわりを持って自らグラブを選んでいる。軽量なグラブ、自分の手とのフィット感を重視するなど、自分が気に入ったグラブを愛情をこめてケアをして大切に使っているようだ。

人気カラーはブラック、ナチュラル

 また、時代を映すのが、グラブのカラー。選抜に出場した36校の先発投手のグラブに関して、使用カラーを集計した。最も人気のカラーはブラックが34%。次点にナチュラルが31%という結果だった。単一カラーの流行というよりは、趣向にばらつきがあると言った方がよいだろう。

[page_break:軽量化スパイクが続々登場する中、ミズノが首位!]

軽量化スパイクが続々登場する中、ミズノが首位!

 昨今、硬式野球のスパイクのトレンドといえば、間違いなく『軽量化』である。野球用品店に並ぶスパイクで、この軽量化の文字を見かけたことがある球児も多いのではないだろうか。
 ミズノ・asics・SSK・NIKE・adidasなど各メーカーがここ数年から競うように、軽量化を謳ったスパイクを発売している。5年前と比較しても軽量化は明白。各社一足あたり300gをきる商品を市場に投入してきている。
 球児たちも実際に、店頭で履いてみて、これまでのスパイクとの違いを実感しているようだ。

《スパイクを購入する際のポイント》
1位:機能 73.4%
2位:デザイン 9.8%
3位:メーカー 8.0%
4位:価格 3.3%
5位:基準は特に無し 3.3%
6位:その他 2.2%

【2013年3月 弊社調べ】

 さて、編集部では、この春、甲子園に出場した36校の選手たちが実際に着用しているスパイクのブランドを調査してみた。
 その結果、最も着用率が多かったのが、ミズノで全体の40%をマーク。あくまで選抜大会の参考記録ではあるが、機能性を重視してスパイクを選んでいる球児達からの高い支持があるという結果となった。
 そのミズノでは、2013年4月5日に従来のスパイクから30グラム軽量化した野球用スパイク「<グローバルエリート>GEハイスト」が発売された。スパイクの材料、構造からすべてを見直し、必要な耐久性を保った上で軽さを求めていくというコンセプトのもと開発されたスパイクである。この最新の一足の登場によって、市場動向は今後どう動いていくのか、注目が集まる。

バットの使用率も調査!40%をマークしたのは…

 最後に、今回はバットについても選抜出場校36校の使用状況の調査を行った。その結果、1位はミズノが使用率40%をマークした。

総括

 今回、選抜出場36校の使用用具を調査した結果、全体としてミズノの人気が非常に高く「高校球児の支持率No1ブランド」と言えそうである。新商品のスパイク・GEハイストを始め、球児たちの要望に応えた商品ラインナップが、今回の結果を生んだのではないだろうか。選抜大会も閉幕し、いよいよ夏の大会に向けて、球児たちの練習にもますます熱が入ってきた。各地で春季大会も開催され、熱い戦いが繰り広げている。その戦いのために良い用具は欠かせない。そんな良い用具を求める高校球児たちに、今回の調査結果が選択のヒントになれば幸いである。また今後は各地区の予選状況も踏まえて用具を調査していきたい。

(文・編集部)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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