試合レポート

東京都市大等々力vs都立久留米西

2021.07.15

東京都市大等々力が4回戦進出!昨夏コールド負けの日大三との再戦へ士気は最高潮

 15日、スリーボンドスタジアム八王子の第二試合で第103回全国高校野球選手権 西東京大会の3回戦、東京都市大等々力都立久留米西の一戦が行われ、東京都市大等々力が5回コールドの16対2で勝利し4回戦進出を決めた。

 東京都市大等々力の5番に座る川西 泰世は唯一、昨夏からレギュラーとして公式戦を経験した。「体が大きくないので、長打は狙わず短打で繋ぐよう心がけています」。167センチ、68キロの体格も鋭いスイングで3安打、1犠飛、4打点と全打席で打点を挙げた。第一打席は左前へ先制の適時打を放ち、1対1の同点で迎えた3回は一死二塁の場面で外の変化球を右前に運び、この回10得点も猛攻の口火をきった。「最後の大会なので、このようにチームに貢献することができてよかった」と繋ぐ5番として仕事ができた。

 昨夏独自大会では1勝して迎えた2回戦で強豪・日大三と対戦。7回コールドの1対8で敗れた。「9番・三塁」で出場した川西は二塁打を放った。そして最後の夏も日大三と同ブロックに。この試合で4回戦進出を決め、昨年を上回る「夏2勝」の目標は達成した。そして4回戦の対戦相手として、日大三明学東村山との勝者を待つ。日大三との再戦へ一足早くその土俵に立った。指揮官の内野清監督も「やりたいことはある。爪痕を残せたら」と昨年の悔しさを胸に鼻息は荒い。川西も「昨年は7回までしかできなかったので、今年は9回まで戦い抜いてリベンジしたい」と先輩たちの思いも背負って次戦に向け備える。

 敗れた都立久留米西は13安打を浴び16失点と投手陣が苦しい展開が続いた。そんな中、主将の宮崎悠糸は「明るい声で盛り上げることを心がけました」と何本安打を浴びても、投手陣を鼓舞し、最後まで逆転の機会をうかがいながら戦った。5回の最後の守備は三者凡退に抑えた。「よかったです」と清々しい表情で語った。

(取材=藤木拓弥)

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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