試合レポート

南部工vs美里

2018.09.20

我慢してきた7回、5番の一打で息を吹き返し一挙5得点

南部工vs美里 | 高校野球ドットコム
高嶺(南部工)

 先制したのは美里。先頭の赤嶺がライトへの二塁打を放つと比嘉のセカンドゴロで三塁へ。ここで3番上門がセンター前へ運び赤嶺が生還した。追う南部工は2回、二死から玉井がレフトへツーベースヒット。続く伊集もレフト前ヒットで一・三塁とするも、美里先発新里の粘りの前に得点出来ず。3回、2番志喜屋がライト前ヒットで出塁する。死球後、4番平良がしぶとく三遊間を抜くタイムリーヒットで同点に追いついた、だが4回の、二死二・三塁をものに出来ず、5回にも先頭打者が四球を選んだが併殺と流れが来ず、南部工は我慢の野球を強いられる。

 しかし7回、ついに上位打線が繋がりだす。一死から1番山入端がライト前ヒット。続く志喜屋がバントヒットを決めると3番喜納もセンター前へ運び満塁。ここで4番平良が打席へ。思い切り引っ張った打球だったがサード真正面。本塁へのフォースアウトで二死満塁へと変わる。ここで無得点なら「またか」という嫌な空気が流れてしまいそうな場面を5番高嶺が振り払う。打球はレフトの前へ。二塁走者も一気に本塁へ。これを阻止しようとした美里野手陣だったが送球が逸れてしまう。その間に一塁走者も本塁へ。大きな3点が南部工のボードに刻まれた。さらに相手のエラーのあと、玉井がこの日3安打目となるとどめの二塁打を放ち5点目が入った。

 南部工先発の大城帆は、被安打5奪三振7と試合を作り8回でお役御免の好ピッチング。打線もエースも我慢し続けて実った終盤の攻撃が、次戦以降の戦いにきっと繋がることだろう。

(文=當山雅通

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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