試合レポート

鹿児島南vs加治木

2018.07.22

県立対決に打ち勝つ・鹿児島南

 

 鹿児島南は8年ぶり、加治木は16年ぶりとなる夏の準々決勝進出を果たした県立校同士の対戦は、終盤までの目の離せない展開だった。

 

 初回、鹿児島南は二死満塁のチャンスに6番・右田羽(3年)がライト前2点タイムリーを放って先制する。

 

 加治木は2回、4番・竹下翔悟(3年)、6番・中西隆太(3年)の2本の二塁打で1点を返し、3回裏は一死二塁で2番・畑亮亘(3年)が意表を突くセーフティーバント。これが投手の一塁悪送球を誘い、二走が生還し同点に追いついた。

 

 5回表、鹿児島南は好調の2番・山下悠利(3年)のセンターオーバー三塁打で勝ち越したのを皮切りに、6安打を集中して打者10人で大量6点を奪って主導権を握ったかに思われた。

 

 6回以降は鹿児島南のエース岩下倖大(3年)、加治木の3番手・池之寛人(3年)が踏ん張り、両者追加点が奪えず後半戦へ。8回裏、加治木は先頭の1番・杉森遼太郎(3年)がレフト前ヒットで出塁したのを皮切りに、単打のみ6本を集中し、打者10人で5点を奪って1点差に詰め寄った。

 

 流れが追い上げる加治木に傾きかけた中、鹿児島南は9回表、4番・嶽川世廉(3年)のライトオーバー三塁打で貴重な追加点を挙げると、9回裏は岩下が三者凡退で打ち取り、8年ぶりとなる準決勝進出を勝ち取った。

 

(文=政 純一郎

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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