平昌五輪を終えて心に浮かぶ言葉「トップが頂上を踏むためには、下でザイルを確保するセカンドが必要なんだ」
熱戦を繰り広げてきたピョンチャン(平昌)オリンピックが終わりました。皆さん、昨夜の閉会式はご覧になったでしょうか。各国の選手が一緒になって入場してくるシーン。世界は一つだという象徴です。戦いを終えた瞬間、味方も相手もなく同じ競技をする仲間である。ラグビーのノーサイドの精神と同じですよね。野球も一緒です。球児のみなさんも試合終了の時は握手は、『我々は野球をする仲間である』という気持ちをぜひこめて握手をしてください。負けて泣いてしまう時もあるとは思いますが、挨拶の時までは泣かずに仲間として握手をしてほしいと思います。
さて、今回のオリンピックでも、女子パシュートで4人のメンバーに入れなかったものの、第5の選手としてサポートした押切美沙紀選手や、カーリングでリザーブに回った主将の本橋麻里選手など、選手だけでなくそれをサポートする人たちが各メディアなどでクローズアップされていました。選手たちも「○○さんがいたから」などとサポートしてくれた選手に感謝するコメントが聞かれましたね。
こうしたサポートする方に感謝する姿、そしてサポートに徹する方の姿を見ると、映画『クライマーズ・ハイ』のこんなセリフを思いだします。
「トップが頂上を踏むためには、下でザイルを確保するセカンドが必要なんだ」
これは登山の用語でもあるのですが、ようはサポートしてくれる方がいて、初めて頂上を目指せるということなんですね。
チームスポーツ野球でも同じです。ベンチの選手、あるいはベンチを外れた選手、マネージャーなど試合には出場しなくてサポートに徹する方にどれだけ助けられてプレーできているか。選手の皆さんならよくわかると思います。
ぜひ、戦いを終えた時には何よりも先に感謝の気持ちを表してくださいね。
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(文:松倉雄太)