News

平昌五輪を終えて心に浮かぶ言葉「トップが頂上を踏むためには、下でザイルを確保するセカンドが必要なんだ」

2018.02.26

平昌五輪を終えて心に浮かぶ言葉「トップが頂上を踏むためには、下でザイルを確保するセカンドが必要なんだ」 | 高校野球ドットコム

 熱戦を繰り広げてきたピョンチャン(平昌)オリンピックが終わりました。皆さん、昨夜の閉会式はご覧になったでしょうか。各国の選手が一緒になって入場してくるシーン。世界は一つだという象徴です。戦いを終えた瞬間、味方も相手もなく同じ競技をする仲間である。ラグビーのノーサイドの精神と同じですよね。野球も一緒です。球児のみなさんも試合終了の時は握手は、『我々は野球をする仲間である』という気持ちをぜひこめて握手をしてください。負けて泣いてしまう時もあるとは思いますが、挨拶の時までは泣かずに仲間として握手をしてほしいと思います。

 さて、今回のオリンピックでも、女子パシュートで4人のメンバーに入れなかったものの、第5の選手としてサポートした押切美沙紀選手や、カーリングでリザーブに回った主将の本橋麻里選手など、選手だけでなくそれをサポートする人たちが各メディアなどでクローズアップされていました。選手たちも「○○さんがいたから」などとサポートしてくれた選手に感謝するコメントが聞かれましたね。

 こうしたサポートする方に感謝する姿、そしてサポートに徹する方の姿を見ると、映画『クライマーズ・ハイ』のこんなセリフを思いだします。

 「トップが頂上を踏むためには、下でザイルを確保するセカンドが必要なんだ」

 これは登山の用語でもあるのですが、ようはサポートしてくれる方がいて、初めて頂上を目指せるということなんですね。

 チームスポーツ野球でも同じです。ベンチの選手、あるいはベンチを外れた選手、マネージャーなど試合には出場しなくてサポートに徹する方にどれだけ助けられてプレーできているか。選手の皆さんならよくわかると思います。

 ぜひ、戦いを終えた時には何よりも先に感謝の気持ちを表してくださいね。

関連記事
● 五輪閉会式から感じて欲しい「私たちのふるさとは地球」というマインド
● カーリング選手の試合中ピンマイク。野球ではアリ?ナシ?
● 羽生結弦選手のコメント力を学ぼう
● オリンピックから見るフェアな勝負と!?
● 約7割の選手が参加を見合わせた平昌五輪の開会式から考える、高校野球の開会式への提言!
● 平昌五輪出場中!男子カーリング・山口剛史選手のエルゴメータートレーニング

(文:松倉雄太)

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.15

獨協大の新入生に専大松戸の強打の捕手、常総学院のサード、市立船橋のトップバッターが加入! 早くもリーグ戦で活躍中!

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

【秋田】夏のシードをかけた3回戦がスタート、16日は大館鳳鳴などが挑む<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.12

学法石川の好捕手・大栄利哉が交流戦で復帰! 実力は攻守ともに世代トップクラス!身長200センチ右腕を攻略し、完封勝利!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?