準々決勝 習志野 vs 市立船橋
好投を見せる湯浅(習志野)
今大会初登板の技巧派左腕が市立船橋相手に1失点完投勝利!手本は昨年のU-18代表の左腕
<第105回全国高校野球選手権千葉大会:習志野4-1市立船橋>◇21日◇準々決勝◇ZOZOマリンスタジアム
1回、2死から内野安打で出塁のあと、4番・佐藤 鷲哉内野手(3年)の適時二塁打で1点を先制。2回には先発左腕の湯浅 夏樹投手(3年)の適時打で2点目。2回に1点を返されたが、3回には犠飛、5回にも日下 遙琉内野手(3年)の適時二塁打で4対1とした。
先発湯浅が好投した。小林監督は「どこかで投げさせたいと思っていました」と期待を寄せる技巧派左腕。入学当初は外野手としてレギュラーを目指していたが、「このままでは厳しいな」と中学時代以来の投手へ挑戦した。
「自分は球が速くない」と直球は120キロ前半。そこで、U-18代表で、春夏の甲子園を経験した左腕・香西 一希投手(九州国際大附ー早稲田大)の投球スタイルを参考に、遅い球をうまく活用する投球術を見出した。小林監督からもハートの強さ、頭脳の良さを高く評価されている左腕が、昨夏の甲子園出場相手に快投を見せた。
「とにかく湯浅を援護したい思いでした」と4番・佐藤が語るように、3年生たちが応え、試合の主導権を握る一打を放った。
これでベスト4進出。駆け引きの上手さ、守備力の高さ、走塁技術の高さは、全国でもトップレベル。こんなにスピーディーで、破綻のない守備ができるチームは全国でもそうはいない。十分に甲子園を狙えるところまできていて、全国でも戦えるチームと思わせる試合運びだった。
4年ぶりの甲子園出場までは、あと2勝だ。