試合レポート

市立松戸vs松戸馬橋

2020.08.04

市立松戸が8回に集中打で逆転勝利!!

 市立松戸松戸馬橋という松戸市対決は1点を争う好勝負となった。両先発とも右サイド気味のフォームを売りにする投手。

 松戸馬橋畑山光は常時125キロ前後の速球は力強く、切れのあるスライダーを投げ分け、ゲームメイクをしていく。また4番に座る畑山は力強いスイングを見せている。高校2年から横手投げになり、体の使い方がサイドスローにあっていたこともあって、現在の投げ方にいきついた。

 また市立松戸大原颯音はアンダースロー気味に体を沈み込ませ、着地する瞬間に少し間合いを持たせる。その結果、タイミングをずらすことができており、ストレートの球速は110キロ後半~122キロと畑山より遅いが、その分、100キロを割るカーブを投げ込んだり、スライダーを低めに集め、フルスイングをさせない投球に徹している。いわゆるピッチングができる投手だ。リードする。リードする中村は「タイミングを外すのが得意な投手で。リードしやすいと思っています」

 まず先制したのは松戸馬橋。2回裏には8番井上海音の適時打、5回裏には二死二塁から3番天野要の左前適時打で2点目。松戸馬橋打線はじわりじわりとせめて、7回裏には満塁から併殺で3点目を入れる。

 8回表、市立松戸が大反撃。一死一、二塁から3番石原 裕太の適時三塁打で1点差に迫ると、4番中村 颯の野選の間に1点を入れて同点に追いつく。その後も押し出しや8番長谷川 士祐の適時二塁打で6対3と突き放した。

 見事な大逆転劇を見せた市立松戸。中村颯主将によると大会前からの練習試合から後半で逆転することが多かったという。自分たちのチームスタイルを存分に発揮した試合となった。


【市立松戸・中村 颯主将】
ーー8回の集中打の場面を振り返ってください。
後半に先発投手の球の力が落ちているので、全員で集中して攻撃していこうと話をして、良い結果になれてよかったと思います。

ーー自身は同点につながる一打もありました。
 練習試合からいろいろチャンスの場面で回ることが多く、打席に入る前から不安はありませんでした。

ーー こういう集中打は市立松戸さんらしさがでたのでは。
 割と後半に逆転することが多いので、持ち味だと思っています。

ーー 今後も試合が続きますが意気込みを聞かせてください。
 明後日も試合があるのですが、これからも一戦一戦全力で試合を行っていきたいです。

【松戸馬橋 畑山光投手】
ーー今日の試合を振り返っていただければと思います。
 それまで0できていたんですけど、少し間合いが開いた回で野球の怖さを感じた試合でした。暑さなどで体力的に疲れていてボールが甘いところに行ってしまったかなと思います。打撃の部分ではとらえきれずに悔しいです。

 自分はこれで高校野球を終えますが、最後にチーム全員で野球ができて素晴らしい高校野球だっと思います。

(記事=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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