試合レポート

常総学院vs波崎

2017.07.11

常総学院が2安打完封7回コールドで3回戦へ。4投手の継投に波崎は三塁を踏めず。

 先攻・波崎の先発は背番号1の右腕・宮田博伎が、後攻・常総学院の先発は背番号18の右サイド・柴山尚輝が任された。
2回表、波崎は四死球で無死一、二塁のチャンスを作るが、6番・前澤優輝(2年)は見逃し三振、7番・實川陸人(1年)のキャッチャー前に転がる送りバントはゲッツーになり堅守に阻まれる。

2回裏、常総学院一死から6番・大曽根伸哉がレフトオーバーツーベースと相手のミスで一、三塁のチャンスを作ると、8番・柴山が初球にセーフティスクイズを決めて1点を先制する。なおも二死二塁から、9番・田口岳のレフト前ヒットで1点を追加する。

 3回表、波崎は二死から1番・大山智弘がレフト線ツーベースでチャンスを作るが得点には至らない。

3回裏、常総学院は2番・佐々木風人、3番・宮里豊汰の連打と牽制悪送球で無死二、三塁のチャンスを作ると、4番・菊田拡和(1年)のレフト前ヒットで1点。さらに内野ゴロで1点を追加し4点差とする。

 4回表、波崎は先頭の3番・平野零士(2年)がライト前ヒットで出塁し、死球で一死一、二塁のチャンスを作るが、後続は抑えられる。

 4回裏、常総学院は四球と内野安打で無死一、二塁から、1番・陶山勇軌の左中間スリーベースで2点を追加する。さらに一死一、三塁とし、4番・菊田のレフト前ヒットで1点。一死満塁から6番・大曽根のセンター犠牲フライで1点を追加し、この回4点を奪う。

 5回表、常総学院は2番手に背番号11の右腕・谷田部健太(2年)を送り3人で切って取る。


  
6回表、常総学院は3番手に背番号10の右腕・小林克弘を送る。波崎は四死球で二死一、二塁のチャンスを作るが、6番・前澤はキャッチャーゴロに倒れる。

 6回裏、常総学院はエラーとヒットで二死一、二塁から、6番・大曽根のこの日3本目のヒットとなるセンター前タイムリーで1点を追加しその差を9点とする。

 後がない波崎は7回表、先頭の7番代打・千葉翔太がファーストゴロで一死となる。
常総学院はここで4番手に背番号19の右腕・蛯原綾麻を送る。

 波崎は続く8番・中野 温大が空振り三振、9番・須之内涼祐(2年)がセカンドゴロに倒れ7回コールドゲームが成立する。

 常総学院投手陣は4人の継投で2安打完封。先発の右サイド・柴山尚輝(3年、オール茨城)は4回を投げて被安打2、無失点と結果は上出来だが、四死球(死球2)が3つとコントロールに不安を残す内容だった。
 2番手を任された長身右腕・谷田部健太(2年、取手シニア、183センチ)は最速137キロを記録するなど力のあるボールが目を引いた。今後が楽しみな存在だ。

 打撃陣は1番の陶山勇軌が2安打2打点、1年生4番の菊田拡和(取手ファイトクラブ)が2安打2打点、6番の大曽根伸哉(3年、取手ファイトクラブ)が3安打2打点と機能した。

 敗れた波崎は長打や5つの四死球などで4度得点圏に走者を進めたが、あと一本が出ず三塁が踏めなかった。

(文=伊達 康)

 

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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